腰痛が慢性化しやすい人の特徴とその理由とは?

みなさんこんにちは。

上野・稲荷町の整体院urokoの魚住です。

皆さんは腰が痛い時はどのようにして過ごしていますか?

・できるだけ安静にして動かない人

・自分なりに対処法を知っていて、ストレッチや運動する人

・特別な事はせずに、なるべく日常と同じように過ごすようにする人

様々な対処法があると思います。

しかし、この質問に対して、できるだけ安静にして動かないと答えた人は要注意です。

私は整骨院や整体院で、これまで多くの腰痛の方を見てきました。

その中で腰痛が慢性化している人の特徴として「できるだけ腰を動かさずに過ごす」という傾向がありました。

確かにぎっくり腰の直後で、筋肉の損傷や関節の損傷があった方は、やむを得ず動かせない方もいると思います。

しかし、その割合は多くて1割か2割ほど。

それ以外の方は、基本的には日常で動かすことが少なかったり、偏った使い方をしていたりすることで腰痛になっています。

そんな時に腰が痛いから安静にするといった選択肢だけでは、腰痛の改善は見込めず、より長引いてしまう可能性があります。

今回はそんな方に対して

・なぜ安静にするのが腰痛において良くないのか?

・安静にしすぎることで身体に起こる不調。

について、私なりの考察でお伝えしていきます。

なぜ腰痛の際の安静が良くないのか?

これに関しては3つの問題点が挙げられます。

・動かないと、筋肉や関節の硬さが強くなる。

・痛みに対して過度に怖がり関節を動かさない、使わない生活が習慣化し可動域制限が強くなる。

・脳が「こうすると痛いのではないか」と学習してしまい、痛くない動作でも痛みを感じてしまう。

この点について順番に解説していきます。

動かさないことで、筋肉や関節の硬さが強くなる

まずこの点に関しては冒頭でもお伝えしたように、基本的には現代人は特定の場所しか動かしていない特定の場所ばかりを使いすぎて痛くなっているケースが多いためです。

実際には、組織の損傷や炎症を伴うような腰痛であっても、可能な範囲で身体を動かした方が、その後の回復が良好であるという研究結果も報告されています。論文(1)(2)を参照。

デスクワークを例にすると、長時間丸まった姿勢で座っていると、身体の重心は前方へ移動します。

前方に重心が行ったままでは身体が倒れてしまうため、肘や前腕で支えるだけでなく、腰や背中、お尻といった大きな筋肉で身体を支えることになります。

この姿勢で1日8〜10時間ほど座っていると、本人の感覚では何もしていないように感じるかもしれませんが、腰や背中、お尻の筋肉には相当な負荷がかかっています。

これを週5日、それを何ヶ月、何年、何十年と続けていれば、筋肉が硬くなって当然です。

筋肉が硬くなるということは、その筋肉が付着する関節の動きを制限したり、周囲の脂肪組織や膜組織の滑走性が悪くなり、痛みを伴いやすくなります。

そこに休日も安静にして動かない生活が重なると、さらに筋肉や関節は硬くなり、痛みを助長してしまいます。

組織の明確な損傷を伴っていない限りは、休日などはストレッチを行い局所的な負担を減らしたり、ウォーキングなどで全身の血流を良くしながら、動いて改善していくことが重要です。論文(1)(2)を参照。

痛みを過度に怖がり可動域制限が強くなる

こちらは、現在通院中の方の中にも実際に見られるケースです。

過去に腰痛を繰り返した経験から、腰を動かすこと自体に不安を感じるようになり、身体を動かす際もできるだけ最小限の動きで生活するようになります。

最小限の動きで生活できているように見えても、人間が本来持っている可動域を考えると、日常生活で使っている範囲はごく一部に過ぎません。

その限られた範囲だけで生活していると、いざ身体を大きく使う必要が出た時に関節が動かず、痛みが出たり、本人が無意識に動きを止めてしまいます。

ヒトは痛みを感じないように無意識で動いている

これは恐怖回避行動と呼ばれ、慢性腰痛を長引かせる大きな要因の一つとされています。論文(4)を参照。

日常生活だけができれば良いと割り切れる方であれば問題は少ないかもしれませんが、多くの方はそうではありません。

仕事や趣味、家族との時間など、人生の中で身体を動かさなければならない場面は多くあります。

そのためにも、日頃から動かせる範囲の可動域は意識して動かし、1日の中で数回でも良いので、可能な範囲で大きく身体を動かすことが、将来の腰痛リスクを減らすことにつながります。論文(3)を参照。

短期間で痛みを抑えることだけを考えるのか、長い人生を見据えて今のうちに動かせるを身体作っておくか?
この選択は、将来の生活の質を大きく左右します。

脳が痛みを学習してしまう

脳が「こうすると痛いのではないか」と学習してしまい、痛くない動作でも痛みを感じるようになるこのような状態を「感作」と呼びます。

痛みを繰り返し経験することで、脳が「この動き=痛みが出る」と学習してしまい、実際には組織に問題がなくなっていても、特定の動作で痛みを感じてしまいます。論文(4)を参照。

一度この状態になると、身体の状態が改善していても、脳の記憶によって痛みが出現するため、単に筋肉や関節を整えるだけでは不十分な場合があります。

この場合には、認知行動療法の考え方を取り入れ、動きに対する不安や恐怖を少しずつ減らしていく必要があります。論文(4)を参照。

慢性痛に痛みは不要

痛みは本来、急性期においては重要な警告信号です。
しかし慢性痛においては、組織の損傷がすでに修復されているケースも多く、その痛みは不要な警告となっている場合があります。論文(5)を参照。

感作が進む前に、適切に身体を動かし、痛みに対する過度な不安を減らすことが重要です。

以上が、腰痛の際に安静にしすぎるよりも、ストレッチやウォーキングなどの運動を行った方が良い理由です。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

しかし、長い人生の中で常に腰痛に不安を感じながら生活するのか、それとも大きな不安なく日常を楽しめる身体を目指すのか。

どちらが良いかは考えるまでもありません。

具体的な運動方法や対処法については、別のブログで詳しくご紹介しています。

痛みが起こる原因と局所的な改善方法と全身へのアプローチについては↓こちら。

異常がないと言われた腰が痛む理由とは?業界歴18年の整体師が詳しく解説します

urokoBodyCare|上野で腰痛・肩こりにお悩みの方はurokoへ

具体的なストレッチの方法や対処法は↓のブログをご覧ください

まとめ

腰痛が起こりやすい人のまとめ

・腰痛の際に安静にしない方が良い理由は3つ

・動かさない事で筋肉や関節がより硬くなる

・痛み対して過度に怖がることで生活の範囲に制限がかかる

・脳が「こうすると痛いのでは?」と感作を起こし、組織が修復しても痛みが取れづらくなる。

・対処法としては全身の血流量や神経系にアプローチしたり、末梢の問題のある部位に対してストレッチをしたりほぐして局所の問題を解決する方法がある。

太ももの前側、大腿四頭筋のストレッチ

我々の整体も、痛みのすべてを解決できるわけではありません。

あくまで局所的な問題を改善したり、全身の血流を良くしたり、交感神経が優位になっている状態を副交感神経に切り替えやすくするための手段の一つです。

自分の身体のどこに問題があるのか分からない方や、何から始めたら良いか迷っている方は、まずは整体を受けて現状を知ることも大切だと思います。

そこで自身の身体の問題点を把握し、自宅でのセルフケアや日常の過ごし方を改善することで、最短距離で負担を減らすことができます。

1人でも多くの方が腰痛から解放され、いきいきとした毎日を過ごせるようになることを願っています。

痛みの期間が長く、まず何から始めたら良いかわからないという方は、一度、上野・稲荷町の整体院uroko(ウロコ)にご相談ください。

【参考文献】

(1) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6984381/
(2) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5461882/
(3) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4751916/
(4) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3084018/
(5) https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3303009/

この記事を書いた人

魚住 享平
魚住 享平urokoBodyCare院長
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)

これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。

<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦

最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています