皮膚の癒着が腰痛・背部痛の原因に?アトピー・高体重の方への施術例【上野・稲荷町の整体院】

この記事でわかること

・皮膚の癒着が腰痛・背部痛・肩こりの原因になるしくみ

・アトピーや高体重が皮膚の状態に与える影響

・メディセルを使った皮膚へのアプローチとその効果

・整体の刺激が「届かない」と感じる理由

・当院の施術の進め方(カウンセリング→評価→施術の流れ)

みなさんこんにちは!

上野(東上野)・稲荷町の整体院urokoBodyCareの魚住です。

さて、今日は腰から背中、肩の痛みという広い範囲で症状を訴える方の施術例の紹介です。

今回の症状は、筋肉や関節にも問題はあったのですが、最も特徴的だったのは、皮膚からの影響がかなり強かったことです。

皮膚から腰痛?これまでブログの中でも皮膚が原因する腰痛があると言う話はお伝えしましたが、実際にイメージできる方は少なかったのではないでしょうか?

今回は柔道整復師として施術歴18年の魚住が、具体的な皮膚の症状や施術の流れをご説明していきます。

ご来院の方のデータ

・仕事はデスクワーク(1日12時間以上勤務)

・ほぼ仕事中は動く事は無い

・睡眠時間は1日に4、5時間

・胸椎の動きが相当硬く、前後屈などの動きに制限

・慢性的なアトピー持ち

・体格は大きく、おおよそ90キロ台

・眠りも最近は浅く、疲れているのに目が覚めてしまう

といった状態でご来院されました。

・特定の動作での痛みはない。

・デスクワーク時は常に腰や背中の痛みを感じる。

・足は常にむくんでいるような感覚。

・皮膚が背中全体に突っぱり、つまみ上げられない。

・少なくとも10数年は同じ症状が続いている。

・腰は右側、背中は左側、首は右に痛みが出る

ここからは実際にカラダのチェックを行った内容です。

・腰の前後屈は皮膚や胸腰椎が動かず、かなり硬さを感じる。

・皮膚をつまみ上げようとしても掴めず。特に肩甲骨の間や腰の突っ張りが強い。

・長時間のデスク枠で、股関節や臀部の柔軟性も大きく低下している。

・熱感などは特になし。

・特別な外傷の既往はなし。

状態としては以上のような状態でした。

とにかくカラダ全体の柔軟性が失われ、どこに問題があるか特定するのも難しいような状況でした。

しかし、1つ言えるのは、表層から突っ張って可動域制限が起こっていて、皮膚を緩めるだけでも緩和できる分はありそう。

カラダをチェックした段階では、そのように感じました。

普段であれば、皮膚をつまみ上げて動きの変化を確認するのですが、今回ご来院の方は手で皮膚をつまみ上げることが、かなり難しい状態でしたので、検査と施術を兼ねてメディセルを先に当てることにしました。

メディセルであれば、機械で吸引をかけて皮膚を持ち上げるので手では出来ないような硬さであっても、皮膚の癒着をリリースすることができます。

もともとアトピーを持ってらっしゃいますし、身体も大柄な方で、皮膚が突っ張りやすい状態にはあるので、効果はあるのではと考えて行いました。

アトピーと皮膚の癒着について

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下した状態が慢性的に続きます。

炎症と修復を繰り返すことで、皮膚と皮下組織の間に線維化(硬化)が起きやすく、結果として皮膚が周囲の組織と癒着したような状態になりやすいと言われています。

皮膚が癒着している状態では、つまみ上げようとしても「テント状に持ち上がらず、べったりと張り付いている」感覚があります。

今回のご来院の方も、まさにこの状態でした。

高体重と皮膚の潤滑低下について

体重が増えると皮膚は物理的に引き伸ばされ、張力が高い状態が続きます。

また皮下脂肪が増えることで、皮膚・筋膜・筋肉の各層の間の「滑り」が悪くなりやすいとされています。

これはいわゆる「浮腫みやすさ」とも関連しており、今回のご来院の方が「足が常にむくんでいる感覚がある」とおっしゃっていたこととも一致します。

皮膚が引き伸ばされた状態+アトピーによる線維化が重なったことで、今回のような「手では到底つまめない」状態が生まれていたと考えられます。

Step1 悩みと動きを確認する

まず「どの動きをしたときに痛みが出るか」「日常のどんな場面で困っているか」を 丁寧にお聞きします。

痛みの強さや場所だけでなく、生活習慣・仕事内容・過去のケガの経歴なども含めて 整理することで、カラダに何が起きているかの仮説を立てていきます。

Step2 制限している部位を特定する

次に、STEP 1で確認した「痛みの出る動き」を実際に行っていただきながら、 どこが動きを妨げているかを評価・確認します。

筋肉・関節・筋膜など複数の要因が絡み合っていることが多いため、 優先順位をつけながら問題の所在を絞り込んでいきます。

Step3 変化を確認してから施術に入る

特定した部位にアプローチしたとき、実際に痛みや動きが変化するかをその場で確認します。 

変化が出れば「そこが今回の主な問題」と判断し、本格的な施術に進みます。

変化が乏しければ別の要因を再検討します。 

この確認を省いて施術に入ると改善の確率が下がると考えているため、 毎回必ずこの手順を踏むようにしています。

まずは先ほどお伝えしたメディセルから始めます。

当院でも、最も大きいアタッチメントを用いて吸引をかけていきます。

先に、背骨の上を当てて行きます。

背骨の両サイドからは、自律神経が背中や腰に広がっていきます。

この部分にしっかりとメディセルを当てることで自律神経も整いやすくなると言われています。

睡眠も浅いとの訴えもあったので、背骨まわりに当ててあげることで睡眠時の自律神経も整いやすくなり、睡眠の質の向上が期待できます。

その後に腰から背中にかけてまんべんなく当てていきます。

その後は、側腹部も当てていきます。このエリアは癒着が強く起きていたり、皮膚も薄いため痛みを感じやすい所です。

吸引圧やアタッチメントを付け替えながら、慎重に皮膚の癒着をリリースしていきます。

最初にカウンセリングで伺ったときに、痛みが出ている箇所と首と肩の境目は特に癒着感が強く感じました。

実際にメディセルを当ててみても、施術する側が手で感じる違和感と受けている側も癒着が強いので、多少の痛みを感じていらっしゃいました。

メディセルで皮膚の抵抗感がある程度なくなるまで当てて、ここで一度カラダの動きをチェックします。

座っていただき、前後の動きやカラダを捻っていただいて動きを確認しました。

ここでメディセルを10分程度当てただけでも、かなりカラダが動かしやすくなったと実感していらっしゃいました。

皮膚を吸引するだけで、そんなに変化するのか、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、皮膚はカラダの中で一つながりになっている組織です。

どこかが突っ張っていれば、どこかの組織に影響は出ます。

私はよくご来院の方に皮膚の影響をご説明するときに、ピチピチの革ジャンの例えをします。

ピチピチの革ジャンを着た状態で運動することを思い浮かべてみてください。

明らかに動きづらそうですよね?

皮膚が突っ張っている方は常にこのような状態になっています。

逆に調子の良い方は、スウェットやジャージのような柔らかい生地の状態になっています。

このような状態を作っておけば、カラダも動きやすく、不調が起こりにくくなります。

動作を取った時に少し違和感が残る所に対して、抵抗感が出るポジションで数分当ててメディセルは終了しました。

ここまでで腰から背中、肩までの皮膚を緩めることができました。

ここから関節や筋肉に施術を行っていきます。

今回のご来院の方は、定期的に整体やマッサージに通っていらっしゃったそうです。

これまでは、カラダが大きいのと、刺激への耐性があるためか、普段は筋肉までしっかり届いている感覚がなかったそうです。

しかし今回は先に皮膚をしっかりと緩めてから施術に入ったため、これまで受けてきた整体と違い、筋肉までしっかり届いている感覚があるとの事で非常に喜ばれていました。

これまでもずっと皮膚は、固かったのでしょうが、そちらへのアプローチが不足していたためなかなか刺激が届かなかったのでしょう。

整体の時も、胸椎や腰椎が動きやすくなるように、骨の周りを重点的に緩めていきます。

身体をほぐすときに、骨を押すのと思われるかもしれませんが、関節が動きづらい方や筋肉のこわばりが強すぎる方には、非常に有効な施術の1つです。

(もちろんただ骨を押すと言うわけではないので、不快な痛みではありません^^;)

また、筋肉自体は全て骨に付着しています。

筋肉が固すぎる時などには、非常に有効なテクニックだと思います。

ご紹介した場所以外には、デスクワークで縮まった胸や脇のほぐしや首まわりの施術を行いました。

手技での施術を行う前から、メディセルだけでも今回の症状緩和していましたが、整体で背骨、腰椎、首周りの動きが良くなると更に動きやすそうにされていました。

今回は、慢性的な腰痛・背部痛・肩こりに悩む40代男性の施術例をご紹介しました。

筋肉や関節だけでなく、皮膚の癒着が症状の大きな原因になっていたケースです。

今回のポイントを整理すると、以下のとおりです。

皮膚が突っ張っていると、カラダ全体の動きが制限される

皮膚は全身でひとつながりの組織です。

アトピーによる線維化や高体重による皮膚への張力増加が重なることで、手ではつまめないほどの癒着が起きていました。

ピチピチの革ジャンを着たままでは動けないように、皮膚が突っ張っているとカラダ全体の動きに影響が出ます。

メディセルで皮膚をほぐすだけで、動きは大きく変わる

今回は手技の前にメディセルで皮膚の癒着をリリースしたことで、施術前と比べてカラダの動きが大幅に改善しました。

皮膚が緩むと、その後の筋肉・関節へのアプローチも深部まで届きやすくなります。

「整体に通っているのに効果が出ない」には理由がある

皮膚や筋膜が硬く癒着していると、どれだけ筋肉や関節に働きかけても刺激が届きにくい状態になっています。

表層からアプローチする順序が、施術効果を大きく左右します。

長年の腰痛・背部痛でお悩みの方、「どこに行っても変わらない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

カウンセリングでカラダの状態を丁寧に確認したうえで、あなたに合ったアプローチをご提案します。

皮膚の癒着が腰痛の原因になることはありますか?

皮膚は体全体でつながった一枚の組織です。

どこかが突っ張ると隣接する筋肉や関節の動きにも影響が出るため、皮膚の癒着が腰や背中の可動域制限につながることがあります。

メディセルとはどのような施術ですか?

メディセルは機械的な吸引によって皮膚を持ち上げ、皮膚と皮下組織の癒着をリリースする施術器具です。

手でつまめないほど硬く癒着した皮膚にも対応できます。

メディセルに関してはこちらの記事も合わせてご覧ください。

メディセルの機能に関して詳しく解説しております。

アトピーがある場合、整体は受けられますか?

アトピーの程度や皮膚の状態によりますが、当院では皮膚の状態を確認したうえで圧や施術部位を調整して対応しています。

気になる場合はカウンセリング時にご相談ください。

整体に通っているのに刺激が届いている感じがしません。なぜですか?

皮膚や筋膜が硬く癒着していると、表層で刺激が分散してしまい、深部まで届きにくくなることがあります。

皮膚へのアプローチを先に行うことで、同じ刺激でも深部まで届きやすくなる場合があります。

体重が多いと整体の効果は出にくいですか?

体重の多さそのものよりも、皮膚や組織の状態が施術効果に影響します。

皮膚の滑走性が低下している場合は先にそちらへアプローチすることで、体格にかかわらず変化を引き出せることがあります。

この記事を書いた人

魚住 享平
魚住 享平urokoBodyCare院長
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)

これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。

<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦

最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています