腰痛の原因第一位?椎間関節性の腰痛とは?
みなさんこんにちは!
上野・稲荷町の整体院uroko(ウロコ)の魚住です。
さて今日は腰痛の原因として最も多いとされる椎間(ついかん)関節性の腰痛についてのお話です。

みなさんはこういった症状はありませんか?
・腰を反らした時や捻った時に局所的に痛む
・背骨の際に痛みがある。
・同じ姿勢からの動き出しで痛い。
・動き出すと少し楽になることがある。
このような症状の場合は椎間関節性の腰痛の可能性があります。
私はこれまで整骨院で18年以上の施術歴とのべ3万人以上の方の施術を行ってきました。
この記事を読むことで椎間関節の構造や椎間関節が原因の腰痛の特徴。椎間関節性の腰痛へのセルフケアの方法について知ることが出来ます。
目次
椎間関節の位置関係

椎間関節とは背骨の中心(棘突起)から左右に2cmほど横に位置する関節です。
腰の骨は5つ存在し、腰椎の中心を椎体と言います。その上下に椎間関節が存在するという構造になっています。
椎間関節は長時間のデスクワークや立位姿勢で常に腰を反らせている。などの繰り返しの負荷で痛みが起こる事が多い関節です。
また椎間関節の前側から腰、股関節に繋がる神経も出ているため椎間関節が正しく働いているかは、腰や股関節の動きにとっては非常に重要です。
また腰椎と胸椎の境目の所は問題が起こりやすい部分です。
その理由として関節の形の違いがあります。
腰椎は前後に曲げ伸ばしするのが得意な関節で胸椎は左右に捻る動きが得意です。
胸椎の一番下の骨は下の関節は腰椎にフィットする形に、上側の関節は胸椎にフィットする形になっています。
そのため関節の動きに歪みが起こりやすく、痛みの出やすい場所でもあります。
椎間関節性の腰痛になるとどんな症状が出る?
椎間関節性の腰痛の特徴は以下のものです。

・身体を反らせたり、捻った時に背骨の際が痛む。
・長時間同じ姿勢のあとに動き出すとつらい。
・起床時の動き出しで痛むことが多い
・広い範囲で痛いというよりは局所的な痛み。
椎間関節痛ははどんな人に多い?
椎間関節性の腰痛になりやすい人は以下の人です。

・反り腰傾向の人。
・最近体重が増えた。妊娠中の方。
・同じ姿勢が続く仕事や趣味がある。
・長年の腰の痛みで、怖さのため腰椎を動かさないように生活してきた。
・腰や股関節の柔軟性が低下している。
どのように椎間関節性の腰痛を見つけるのか?

まずはカウンセリングで腰痛の性質を確認します。
局所的に痛む、反った時、捻った時に痛いなど椎間関節の特徴が無いかを調べます。
その後、実際に痛みが出ている場所の圧痛(関節部が直接押さえると痛むか?)
問題のある関節をサポートしながら動いてもらうと痛みに変化があるのか?(タッチテスト)
立位での腰の検査、ケンプテストなどを用いて痛みを確認していきます。
問題がある関節をサポートして変化をみるのが最も施術者側も受ける側も実感しやすいため、こちらを用いることが多いです。
uroko(ウロコ)でのカウンセリングの考え方については、こちらもご覧ください。
どんな施術をするのか?

まずは椎間関節のストレスを高めているのは何かを探します。
股関節、腹部、腰回り、大腿前面の筋肉は緊張することで、椎間関節のストレスが増大させることがあります。
周囲の筋肉の問題を減らした上で今度は、関節部を直接動かしていくことで、椎間関節の可動域を取り戻します。
場合によってはアジャストメントという関節調整を行い更に椎間関節の滑走性を高めます。
また椎間関節の腰痛は骨盤との連携も重要なため、必要に応じて骨盤の上側(腸骨稜部)なども施術を行います。
椎間関節性の腰痛のセルフケア
症状をみない事にはこれをやれば大丈夫という事はお伝え出来ませんが、いくつか問題になりやすい部分のストレッチなどをお伝えします。

セルフケア①
胸椎の柔軟性をつける
胸椎の硬さがあると腰の椎間関節のストレス強くなるため柔軟性を作るエクササイズです。
ストレッチポールか無ければバスタオルを丸めた物を用意します。
その上であお向けになり、(肩甲骨の間ともう少し下辺りの2か所に)両手を上に挙げて広げます。
そのまま30秒ほど呼吸をしながらストレッチ。
胸椎の柔軟性をつけます。

セルフケア②
股関節のストレッチ
胸骨と同様に股関節の柔軟性不足も椎間関節性の腰痛に繋がります。
足を前後に開脚します。そのまま腰を床方面に落とす。
後ろ側の足の前側を伸ばしていきます。
この時に注意点は腰を反らせてしまうと余計に腰が痛くなってしまうので必ず腰を反らずに床方向に体重をかけて伸ばす事。

セルフケア③
体幹のコントロールと腹圧を入れるトレーニング
椎間関節性の腰痛は反り腰の方も多いです。
それを予防するためのエクササイズです。
仰向けで膝を立てた状態で横になる。
鼻から息を吸って、口から吐く。
口から吐くときに肋骨を締めるイメージでお腹に力を入れる。
吐くときに首や肩に力は入れないように注意を。
以上が椎間関節性の腰痛のためのセルフケアの方法です。
あくまで多くの方が硬くなり・弱くなりやすい部位なので、全ての人に当てはまるわけではありませんが、胸椎・股関節の柔軟性と腹筋が使えるようになるだけでも椎間関節の負荷は大きく下げることが出来ると思います。

腰に痛みを伴う場合は中止していただいて、それ以外は筋肉が伸びを感じながら一か所20~30秒ほどかけてじわじわと伸張性を出すようにしてください。
またこの際、呼吸を止める方や首や肩に力が入ってしまう方もいますが、あくまで基本は脱力です。
息を吐きながら脱力を心掛けて行ってみてくださいね。
まとめ
椎間関節性の腰痛のまとめ
・腰を反った時、捻った時、動き出しでピンポイントに痛みが出る事が多い。
・椎間関節とは背骨の中心(棘突起)から左右に2cmほど横に位置する関節。その中でも特に胸椎・腰椎の移行部は関節の構造上問題が起こりやすい。
・反り腰気味や体重が増えた、股関節・胸椎が硬い人は症状が出やすい。
・カウンセリング後、関節部の圧痛やタッチテストを用いて問題があるか確認する。
・椎間関節のストレスを増大させる股関節、背中、腰、太ももの筋肉の張りを緩めたのちに関節部に対して直接アプローチする。場合によってアジャストメントも行う。
・セルフケアは胸椎と股関節の柔軟性と反り腰の対策として腹筋や肋骨を締める体操を行う。

という特徴のあるのが椎間関節性の腰痛でした。
ただしこれは椎間関節のみが影響して出た腰痛の場合です。実際の現場では複数の問題が重なり痛みが出る事も多々あるため、上記の対策だけで悩みが解消されない場合があります。
その際は、どこに問題があるのか実際に確かめ、対処が必要になります。
なかなか取れない痛みでお悩みの場合はぜひ一度上野・稲荷町のuroko(ウロコ)にご相談ください。
その他の腰痛の原因を知りたい方はこちらもご覧ください。
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
-
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています
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