椎間板性の腰痛の原因と対処法は?
皆さんこんにちは。
上野・稲荷町にあります整体院urokoの魚住です。
さて、今回は椎間板性の腰痛についてお伝えいたします。

皆さんはこういった症状ありませんか?
・前屈や腰を丸めたときに痛みが出る。
・長時間座ってると辛くなる。
・立ち上がるときにずっとくる。
・くしゃみや咳で痛みが出る。
・広い範囲でじわっと重い痛みがある。
このような症状がある場合は、椎間板性の腰痛の可能性があります。
私はこれまで整骨院で18年以上の施術歴と3人以上の方の施術を行ってきました。
この記事を読むことで、椎間板性の腰痛の原因や椎間板の構造、セルケアの方法などが知ることができます。
目次
椎間板の構造とは?

椎間板とは、骨と骨の間にあるクッション材のことです。
若い頃は水分を多く含み、衝撃吸収や身体を支える機能、また身体を動かすときの潤滑としても働いています。
年齢とともに水分量が減るため、歳を重ねると椎間板ヘルニアのリスクは下がります。
ただし、クッションがなくなるため、骨と骨がぶつかり変形を起こしたりスペースが狭くなることで、脊柱管狭窄症と言う症状になりやすくなります。
一般的には40歳位を境目に椎間板ヘルニアのリスクが減り、脊柱管狭窄症が増えます。
また加齢とともに身長も縮むと言われていますが、これはまさに椎間板の水分量が減ったため、必然的に若い頃に比べると背が低くなってしまいます(場合によって姿勢の問題もあり)

椎間板の中心には髄核と言うコアの部分があり、腰に圧力がかかり外側に飛び出た場合、ヘルニアと言う症状となります。
また、髄核の周りには繊維輪と言うコラーゲン繊維が層状に重なり髄核囲んでいます。
椎間板自体には、血管は乏しく周囲から血液供給を受けています。
今回の椎間板性の腰痛はヘルニアとは異なり、椎間板に繰り返しの負荷が加わることで微細損傷を起こしたり、炎症が起こる事で出る腰痛の事です。
また椎間板の変性が起こる事で周囲から神経が増殖してきて、それも痛みの原因となります。
椎間板は腰が丸まっている時に最も圧力が高まります。
つまり椅子に座って腰を丸めていたり、立位で中腰姿勢の時が最も負担を受けています。
椎間板性腰痛になるとどんな症状が出る?
椎間板性腰痛になると以下の症状が出ます。

・前屈や腰丸めたときに痛みが出る。
・長時間座ってると辛くなる。
・立ち上がるときにずっとくる。
・くしゃみや咳で痛みが出る。
・広い範囲でじわっと重い痛みがある。
椎間板性腰痛はどんな人に多い?
椎間板性の腰痛になりやすい人の特徴は以下になります。

・腰を丸めた状態で座っていることが多い。
・股関節の柔軟性がない
・ハムストリングの柔軟性が低下している。
・お尻の筋肉が弱く、腰が丸まってしまう。
どのように椎間板性の痛みを見つけるのか?

まずはカウンセリングで腰痛の性質を確かめます。
前屈や腰を丸めた時の痛み、椎間関節や筋肉のチェックを行い症状に変化が出るか?などを確認します。
ここで椎間関節や筋肉のサポートを行っても症状に変化が無いようであれば椎間板性の腰痛を疑います。
またこの時に年齢や症状の強さなどから急性のヘルニア症状が出ていないかも併せて確認します。
ぎっくり腰についての記事もあります。合わせてご覧ください。
椎間板性腰痛の場合どのような施術をするのか?
まずは腰が丸くなると椎間板の内圧が高くなるため、腰椎の前弯が維持出来るようにするには?を考えます。
主には太ももの裏側の筋肉の柔軟性を高めたり、臀部の筋肉が使いやすくなるように調整します。
また腰を反らせた状態での痛みや症状が強い場合は腰以外の部位の動きを改善して椎間板にかかるストレスを減らすことを考えます。
椎間板性腰痛のセルフケア

セルフケア①
ハムストリングのストレッチ
ハムストリングの緊張が強くなることで骨盤の動きに制限がかかるため、まずはこの筋肉の柔軟性をつけます。
腰椎が丸々と痛みを引き起こす可能性があるため、立った状態で足をベッドの上に乗せて膝は軽く曲げるか、出来るなら伸ばします。
そのまま身体は丸めず股関節を前に倒していきます。
この時にモモの後ろが伸びる感覚があればOKです。
腰の痛みが出ないように行なってください。

セルフケア②
大臀筋のストレッチ
この筋肉も緊張が強くなると骨盤を後ろに倒す働きがある為、柔軟性をつけて腰へのストレスを減らします。
仰向けで寝た状態で伸ばしたい足を横に折り曲げます(あぐらの状態・片足ずつ)
曲げたほう足首を足を反対の膝に引っ掛け、手で手前に引っ張ります。
こうすることで伸ばしたい側のお尻の筋肉にストレッチが入ります。
以上が椎間関節性の腰痛のためのセルフケアの方法です。
あくまで多くの方が硬くなり・弱くなりやすい部位なので、全ての人に当てはまるわけではありませんが、臀部やハムストリングの柔軟性が高まるだけでも椎間板の負荷を下げることが出来ると思います。

腰に痛みを伴う場合は中止していただいて、それ以外は筋肉が伸びを感じながら一か所20~30秒ほどかけてじわじわと伸張性を出すようにしてください。
またこの際、呼吸を止める方や首や肩に力が入ってしまう方もいますが、あくまで基本は脱力です。
息を吐きながら脱力を心掛けて行ってみてくださいね。
まとめ
椎間板性の腰痛のまとめ
・前屈や腰を丸める動作や長時間の座位が続くと広い範囲で痛みを感じる。
・椎間板とは背骨の間にあるクッション材。水分量は40代頃を境に低下し、それ以前は椎間板ヘルニアの可能性があるが、それ以降は脊柱管狭窄症の割合が増える。
・椎間板は前屈の姿勢が最も負荷が高い。立位で前屈より座っていて前屈姿勢の方が椎間板の圧力が高まる。
・施術も腰椎が丸まらないように前弯を維持できるようにする事が重要。
・セルフケアはハムストリングと大殿筋の柔軟性を高める事が重要。
以上が椎間板性の腰痛の特徴でした。
ただしこれは椎間板のみが影響して出た腰痛の場合です。

実際の現場では複数の問題が重なり痛みが出る事も多々あるため、上記の対策だけで悩みが解消されない場合があります。
その際は、どこに問題があるのか実際に確かめ、対処が必要になります。
なかなか取れない痛みでお悩みの場合はぜひ一度上野・稲荷町のuroko(ウロコ)にご相談ください。
反り腰でお悩みの方はこちらの記事もどうぞ!
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
-
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています
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