足のシビレの原因は腰だけじゃない?軽視されがちな末梢での問題を解説

みなさんこんにちは!
上野・稲荷町の整体院urokoの魚住です。
あるとき気が付くと足に出始めたシビレ。
いつか治まるだろうと放置しておくが、なかなか症状は消えず、前よりも症状が強くなっているかも…
こんな状況になると腰が悪いのではないかと不安になりませんか?
実はそれ末梢の組織に問題があってシビレているかもしれません。
確かに腰が問題で足のシビレが起こる事もありますが、腰だけでなく、皮膚や皮下組織、筋膜という部分でも神経の圧迫・牽引が起こるとシビレや痛みが起こります。
この記事では、そもそもなぜシビレが起こるのか?や腰以外のシビレ痛みの原因、問題が起こりやすい個所について解説していきます。
現在、足のシビレがあり腰周辺の施術を受けているが、あまり変化が無いといった方はぜひ最後までご覧ください。
目次
なぜあなたの足は痺れているのか?
足のシビレの原因は大きく2つに分けて考えられます。
足のシビレは原因によって大きく「内科的な問題」と「整形外科的な問題」の2つに分けて考えることができます。
内科的な問題

内科的な問題で起こる痺れは、神経そのものの働きが低下・障害されることで起こります。
代表的なのが糖尿病です。血糖コントロール不良により末梢神経がダメージを受け、足先がジンジンする、感覚が鈍くなるといった症状が徐々に現れます。
このタイプの痺れは左右対称に出やすく、安静にしていても続くことが多いのが特徴です。
その他にも脳の血管障害や腫瘍、甲状腺の機能低下、ビタミン不足などでも手足のシビレを引き起こす事もあります。
糖尿病性の症状の場合は早急に内科の受診されることをオススメします。
整形外科的な問題
整形外科的な問題がある場合は、神経が骨・関節・筋肉・靭帯などにより物理的に圧迫・牽引されることで生じます。
腰椎由来の神経圧迫や、足根管症候群、腓骨神経の圧迫などが代表例で、特定の姿勢や動作でシビレが強くなる、片側に出やすいといった特徴があります。
足のシビレ1つ取ってもまずは「内科的な問題」なのか、「整形外科的な問題」なのかを整理する必要があります。
整形外科的な足のしびれの原因とは?
先ほど神経の圧迫・牽引が原因でシビレが起こるとお伝えしました。
さらに詳細に足のシビレの代表的な原因をお伝えします。(ここでは内科的な問題は割愛させていただきます)

足のシビレの原因を分けると大きく分けて3つに分かれます。
・脊柱管内や椎間孔での神経の圧迫(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、椎間関節の問題など)
・末梢での神経の圧迫や滑走障害(坐骨神経痛、大腿神経痛などやや深層の問題)
・末梢での神経圧迫や滑走障害(後大腿皮神経、大腿外側皮神経など表層の問題)
そもそも神経は圧迫や牽引される力に弱いとされています。
椎間板ヘルニアでは椎間板が破綻することで腰神経や仙骨神経に強い圧迫・炎症が起こり症状を引き起こします。
坐骨神経痛などは神経の通り道で神経が圧迫・牽引が加わりシビレ・痛みなどの症状が出ます。
また坐骨神経など、ある程度の区間を走る神経などは一か所だけの問題ではなく複数個所で圧迫・牽引されることで問題が起こる事もあります。
1つ目の強い脊柱管狭窄症の症状がある方や急性の椎間板ヘルニアの場合は整形外科を受診していただく事をオススメします。
脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が加齢や姿勢、椎間関節や靱帯の肥厚などによって狭くなり、神経が圧迫されることで症状が出る疾患です。
主な症状は腰痛や下肢のシビレ、力が入りにくい感じで、特徴的なのが「間欠性跛行」です。
特徴としては、しばらく歩くと症状が強まり、前かがみで休むと楽になる傾向があります。
年齢としては50代以降に増える症状でそれ以前の方に脊柱管狭窄症が起こる事はまれです。
症状が強い場合は手術適応になることもあります。
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは背骨のクッションである椎間板が変性や強い負荷により飛び出し、近くを走る神経を刺激・圧迫することで痛み・シビレを引き起こします。
比較的40歳くらいまでの若い世代に起こりやすく、発症すると腰痛に加えてお尻や脚に放散する痛みがみられることがあります。
重い物を持つ動作や長時間の同一姿勢がきっかけになることも多く、画像上のヘルニアの大きさと症状の強さが必ずしも一致しない点も特徴です。
急性のヘルニアの場合は強い痛みを引き起こし、動けないほどの痛みもしばしば見られます。
ただし画像を見ると過去に椎間板が破綻していても、症状は無し。という方もいるため、急性のものか過去に椎間板が破綻した物なのかの区別も必要です。
MRIなどの画像検査やSLRテストや大腿神経伸張テスト、筋力低下などを調べることで可能性を探ります。
椎間板に関わる腰痛に関して詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
椎間関節および周囲組織の影響

脊柱管狭窄症やヘルニアには至らずとも腰椎の椎間孔のスペースが狭くなれば神経の圧迫・牽引が起こる可能性があります。
椎間孔とは神経の通り道となる部分です。その後ろには椎間関節と呼ばれる関節があります。
この関節がスムーズに動く事で我々は腰を前後に曲げ伸ばし出来るのですが、狭窄症まで行かずともこの椎間関節が動かなくなっている方もいます。
それが原因で日頃の腰痛にも繋がるのですが、年齢とともに関節が次第に動かなくなり最終的には脊柱管狭窄症に繋がることも。
椎間関節が動きづらくなることで周囲の筋や組織に負荷がかかり、神経に圧迫・牽引が加わる原因になるとも私は考えています。
椎間関節に関わる腰痛に関して詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
末梢神経系(大きな神経)が問題のしびれ
ここからが今日の本題です。
シビレは末梢神経の圧迫・牽引を受けて起きることもあります。
脊柱管狭窄やヘルニアは腰椎の近くで問題を起こしシビレに繋がる症状でしたが、今度は末梢で起こる問題です。
皆さんが良く知る坐骨神経は元々は腰椎の4番5番から腰神経として出発し、骨盤の前側に出た後に骨盤内の大坐骨孔という穴を抜けてお尻側に出てきます。
その道中のどこかで圧迫されて起こるのが坐骨神経痛です。
ちなみにお尻や足の痛みに悩まされている人なら一度は聞いた事があるであろう梨状筋症候群。
梨状筋というお尻の中央にある筋肉の間から坐骨神経が抜けていくことが多いのですが、この筋肉も硬くなることで坐骨神経に圧迫・牽引や滑走障害などの問題が起こりシビレや痛みを引き起こします。
それ以外の場所では太ももの裏側にあるハムストリングなどでも圧迫・牽引されて痛みが出る事もあり、どこに問題があるか見分けが必要となります。
太ももの前側のシビレなら大腿神経、ももの内側なら閉鎖神経などが圧迫・牽引を受けると症状が出現します。
末梢神経系(細かい・表層)が問題のシビレ
先ほどの坐骨神経なども末梢の神経の問題でしたが、更に浅い所の皮膚神経と呼ばれる皮膚や皮下組織をコントロールする神経が問題を起こす場合もあります。
お尻周りで言えば上中下の殿皮神経やお尻の下側にある後大腿皮神経や大腿外側皮神経という表層を走る神経の圧迫によって起こるものです。
坐骨神経や大腿神経に比べれば、神経線維の太さは細くなりますが、これらも十分に圧迫・牽引が起こればシビレ・痛みの原因となります。
腰椎以外の問題は軽視されがち?

ここまでいくつか足にシビレや痛みを引き起こす神経をお伝えしてきました。
病院でレントゲンやMRIを撮って腰椎の問題は確認されますが、末梢の神経の圧迫・牽引や皮膚神経の問題は軽視されがちな所もあります。
ときどき腰の手術をしたがシビレが変わらなかったという話を聞いたことはありませんか?
これは恐らく
・腰椎の問題で出た症状ではなく末梢の問題で症状が出ていた。
・腰椎だけでなく末梢の方にも問題があり末梢の部分の問題が解消されていない。
・手術をして症状は落ち着いたが、不良姿勢で動いた為、再び腰椎の問題が出現した。
ケースが想像されます。
3つ目のケースは本人の生活の仕方の問題もあるので仕方がない場合もありますが、場合によっては手術も必要のない場合もあると私は思います。(必要な場合ももちろんあり)
我々、整体師もこれまで足のシビレは腰椎に問題が起こり神経痛に繋がっていると考えてきた時代もありました。
ところが最近では末梢の神経や皮膚に存在する神経の問題がシビレに繋がる事も分かってきた為、その辺の問題がないかを確認する必要が出てきているのです。
あなたの痺れの原因はどこから?

ここまでは腰椎の周りだけでなく、末梢の問題でシビレが出る可能性があるとお伝えしてきました。
この記事を読んでいる人はシビレで今現在悩まれている方もいらっしゃると思います。
そして整形外科、整骨院、整体などにすでに通われているか、自力でストレッチやケアを行っている所ではないでしょうか?
すでに通院されている方は末梢の神経の問題について施術の際に確認はされましたでしょうか?
問題が解決された方は、適切に処置されたことかと思います。
しかし「足がシビレています…」
という訴えを聞いて腰の検査や腰まわりの施術だけなんて事はありませんでしたか?
先ほどお伝えしたように末梢の神経の圧迫・牽引が起こる事でもシビレは起こります。
その場合は、まずどこの神経に問題が出ているかを探す作業が必要になります。
それを行わずして施術に移るのは砂場の中で1枚のコインを見つけるようなものです。
見つかる事もあるかもしれませんが、それは偶然の結果でしかありません。
・シビレの場所はどこなのか?
・どういう条件にしたらシビレが出るのか?
・問題がありそうな所に施術をしてその場で変化が出るのか?
などを確認し問題がある場所を見極める必要があります。
末梢の問題でしびれが起こりやすい部位と代表的な原因
・坐骨神経ライン(太ももの外側の痛み)
・お尻の痛み
・スネの外側(足の甲)
などは現場に出ていると悩みとしてよく聞く場所です。
坐骨神経ライン

この坐骨神経から脛骨神経(坐骨神経からの続き)の走行上での問題は多くの人が抱える悩みの一つです。
しかし坐骨神経が問題のシビレと思っていても臀部にはその他の神経も走行するため、実は坐骨神経以外の問題で起こっていたなんてこともあります。
坐骨神経の圧迫や牽引が起こりやすい部位としては
・梨状筋と呼ばれる臀部を横切っている筋肉の間での問題。
・坐骨の下側のハムストリングという筋肉や骨との間で坐骨神経の滑りが悪くなりシビレや痛みを引き起こす可能性。
・後大腿皮神経や下殿皮神経と呼ばれる神経が仙骨の際を走る仙結節靭帯の近くで滑りが悪くなりお尻の下部のシビレや痛みが出る可能性。
・太ももの外側を走る大腿外側皮神経という皮膚に付着する神経の圧迫で太ももの外側がシビレや痛みを引き起こす可能性。
・小殿筋と呼ばれる筋肉のトリガーポイントと呼ばれるコリの塊が出来ることで神経痛に似たような症状。
など様々な原因が考えられます。
お尻のしびれ・痛み
お尻の痛みの可能性としては
・お尻の上側の上殿皮神経が腰方形筋という筋肉を通過するときや腸骨の際(腸骨稜)の上側で圧迫・牽引が起こる可能性。
・上殿神経の圧迫・牽引。仙骨の際から通過し中殿筋、小殿筋というお尻の筋肉を通過する際の問題。
・坐骨神経の時と同じく下殿皮神経や後大腿皮神経の問題。
などが考えられます。
ふくらはぎの外側
下腿の外側は
・腓骨頭とよばれる足の外側の骨の周りを神経が通過するときに圧迫・牽引が起こる可能性。
・腓骨神経が表層の皮膚・皮下組織・筋膜の間で圧迫・牽引が起こっての問題。
・足関節の柔軟性が低下し表層の皮膚・皮下組織の癒着が起こり圧迫・牽引が起こっての問題。
などが考えられます。
思いつくだけでも、これだけ多くの問題が起こる可能性があります。
そんな中、あなたのシビレや痛みが果たしてどこに問題があるか探さずに腰椎に問題があると決めつけて施術をスタートするのはいかがなものなのでしょうか?
本当に腰椎や椎間板の問題がある場合は、適切な処置が必要ですが末梢にも可能性があることを忘れてはいけません。
まとめ

シビレと痛みの原因のまとめ
・シビレの原因は「内科的問題」と「整形外科的問題」に分かれる
・整形外科的な問題は大きく分けて3つ。脊柱管内、椎間孔の問題。末梢神経(やや深層)での問題。末梢神経(表層)での問題。
・脊柱管内や椎間孔の問題は脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアがある。
・末梢神経(やや深層)坐骨神経痛、大腿神経痛などの問題がある。
・末梢神経(表層)後大腿皮神経、大腿外側皮神経などの問題がある。
・坐骨神経痛と思っていても、似たような痛みを出す神経もあり、区別することが重要。
・腰だけがシビレの原因ではない。どこに問題があるか調べ考えることが重要。
という事になります。
本当にこれまで、神経痛と言えば腰の影響と言われる事も多く、ご来院の方の頭の中でもそのような考えになっている方を多く見受けます。
しかし最近の研究で上記の問題が明らかになってきており、その辺の問題を考慮せずに施術するというのはナンセンスだと私は考えています。
足のシビレと関りのある記事はこちら↓
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
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<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています










