反り腰さん集合!タイプ別の特徴と改善方法お伝えします
みなさんこんにちは。ボディケア・整体院urokoの魚住です。
今回は、腰痛や姿勢の崩れの原因としてよく見られる「反り腰」について解説します。
若い女性を中心に反り腰に悩む方も多いかと思います。


電車などで立っている姿を見ると反り腰でカラダに負担をかけていそうな方を時々見かけます。
パッと見た感じでは姿勢が良く見えても、腰を反らせて立っていたり、作業している方も多くその状態が続くと身体にとって大きな負担になります。
また小さなお子様を抱っこされたり、電車などでリュックを前側に背負う時にもバランスを取ろうと骨盤が前にスライドして腰に負担をかけている場合もあります。
今回は反り腰の原因やタイプ、そしてご自宅でできる改善法をお伝えしていこうと思います。

お子様を抱っこされる時は、出産後で筋力も低下しているのでいつも以上に腰の反りが強調されすいです。
毎日の抱っこは大変ですが、鏡などで自分の姿勢を確認し、立ち姿を気をつけることで腰痛も出づらくなります。
目次
反り腰とは?
反り腰とは、骨盤が前に傾き(前傾)、腰椎の前弯(S字カーブ)が強くなっている状態か、骨盤全体が前側にスライドしている状態を指します。
仰向けで寝たときに腰の下にスッと手が入るような場合は、反り腰の可能性が高いです。

一見、姿勢は良く見えますが、実際には腰椎に過剰なカーブが生じており、腰に負担が集中します。
また、肋骨の下部が開いた状態になるため、呼吸が浅くなり、腹圧(お腹の内圧)も低下しやすくなります。
反り腰の方は「呼吸が浅い」「腰が張る」「お尻が硬い」「足が太くなりやすい」といった特徴を持つ方が多いです。
また年齢と共に腰椎の隙間が狭くなり、足のしびれなどを引き起こす、脊柱管狭窄症に移行しやすくなってしまいます。
反り腰の主な原因
反り腰の原因は、筋肉のアンバランスと姿勢・呼吸の問題に大きく関係しています。
筋肉のアンバランス
反り腰では、次のような筋肉の緊張や弱化が見られます。
緊張しやすい筋肉(硬くなりやすい)
・脊柱起立筋(背中の筋肉)
・大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)
・大腿筋膜張筋(股関節の外側、付け根に付着する筋肉)
・大腰筋(股関節を曲げる筋肉)
これらの筋肉が硬くなると、骨盤や腰椎が前に傾き、腰の反りが強くなります。

人によって硬くなりやすい場所や弱っている筋肉は異なります。また1つの問題だけとは限らず複合しているケースもあります。
弱くなりやすい筋肉(働きにくい)
・腹横筋(お腹のインナーマッスル)
・大腰筋(股関節を曲げる筋肉)
・大臀筋(お尻の筋肉)
・ハムストリング(太もも裏)
これらの筋肉は「骨盤を立てる」「腹圧を高める」役割を持ちますが、うまく使えないと反り腰が助長されます。
反り腰のタイプ別の特徴
反り腰と一口に言っても、原因や体の使い方によってタイプが分かれます。
自分がどのタイプかを知ることで、より的確な改善が可能です。

① 腰椎が丸まらないタイプ(背骨の可動性低下型)
腰を丸める動作(骨盤後傾と腰椎を丸める動作)が苦手で、常に腰椎が反ったままのタイプ。
脊柱起立筋が硬く、腰が「固まっている」状態です。
このタイプは、背骨や背中の筋肉の動きを引き出すストレッチや運動が有効です。
② 筋肉の過緊張タイプ(大腿直筋・大腿筋膜張筋の短縮)
太もも前面の筋肉が硬く、骨盤が前に引っ張られてしまうタイプ。
特に長時間立つ・歩く・ヒールを履く方に多く見られます。
大腿前面や腸腰筋を緩めるストレッチと、お尻や腹部の筋肉の活性化が必要です。
③ 筋力低下タイプ(腹筋・臀筋・ハムストリングの弱化)
腰を支える力が弱いために前弯が強調されるタイプ。
腹横筋などの腹筋群や大臀筋、ハムストリングの弱化が目立ちます。
体幹の安定性を高めるエクササイズがポイントです。
④ 動きのクセタイプ(動作時に反ってしまう)
普段は普通でも、「力を入れる」「腕を上げる」「足を上げる」といった動作で腰を反らせてしまうタイプ。
筋肉の協調運動が崩れ、腹圧が抜けることで腰椎が先に動くのが特徴です。

①と②が柔軟性低下タイプ、③と④が筋力低下やバランスが悪くて出るタイプ。あなたの腰はどこから?
反り腰によって負担がかかる場所
反り腰では、身体の一部に過剰なストレスが集中します。
・腰部・仙骨部:常に圧迫され、慢性的な腰痛になりすいです。
・股関節前面:大腿直筋・腸腰筋が硬くなり、付け根が詰まる感じ。人によっては膝にも影響することも。
・背中(胸椎下部):肋骨が開いて呼吸が浅くなり、肩こりの原因にも。
・足部:感覚が鈍くなり、バランスが取りにくくなる。結果として足の筋肉が過剰に緊張し、脚が太く見える。

このうち、足の多く存在する固有受容器と呼ばれるセンサーの働きが鈍ると、姿勢維持に足の筋肉を使いすぎる傾向があります。
女性であれば前モモの筋肉が付きやすいとか、常に突っ張る感じがするという方も多いです。
改善のための基本ステップ
反り腰を解消するには、「硬い部分を緩め、弱い部分を使う」ことが基本です。
さらに「呼吸」と「腹圧」の再教育が重要です。
エクササイズの前に姿勢チェック
姿勢を簡単にチェックするには、壁を使います。
壁に背を向けて立ち、お尻・背中・頭を壁につける。
その状態で腰の隙間を確認します。
・手がスッと入る → 反り腰(腰椎前弯型)
・骨盤全体が前側移動する。腰と背中の下が浮く+顔が前に出る → スウェイバックタイプ
・背中から腰までつくが顔だけ前 → ストレートネック傾向

Step1. 硬くなった筋肉を緩める
・大腿四頭筋・大腿筋膜張筋・脊柱起立筋のストレッチ
・腸腰筋のリリース(仰向けで膝を抱える、股関節を伸ばす)
・キャットアンドドック(背骨を反らす→丸める)で背中と骨盤の連動性と動きを出す
Step2. 腹圧と呼吸の再教育
反り腰では肋骨が開き、横隔膜が働きにくくなっています。
腹圧を高める=横隔膜・腹横筋を連動させることが大切です。
・息を「吐きながら肋骨を締める」感覚を意識
・吸う時は背中側を広げるように呼吸する
この呼吸練習だけでも、腰の緊張が緩みやすくなります。
Step3. 体幹と股関節の安定化
腹圧を保ちながら動く練習を行います。
代表的なエクササイズは次の通りです:
・仰向けで腹圧を入れたまま足を上げる → 片足ずつ上下運動
・仰向けで腹圧を保ったまま対角線上に手足を動かす(交差運動)
・四つん這いで腹圧を保ちながら対角線上に手足を伸ばす(上げるのではなく「伸ばす」感覚)
・腹圧を維持したまま腕上げ(上肢挙上)
これらの動作は「腹圧を入れた状態で手足を動かす」ことで、体幹のコントロール力を高めます。

日常で意識すべきポイント
・呼吸時に「肋骨を締める」「背中を広げる」感覚をもつ
・デスクワークでは骨盤を立て、背骨をS字に保つ
・運動時は「腹圧を抜かずに動く」意識を忘れずに
・足裏の感覚を意識して立つ(重心がかかとに寄りすぎないように)
反り腰の多くは、日常の小さなクセの積み重ねです。
一度で治すのではなく、「正しい使い方」を身体に覚えさせることが大切です。
まとめ
反り腰は、パッと見た感じでは姿勢が良く見えても、腰や股関節に負担をかける原因となります。
その背景には「筋肉のアンバランス」「呼吸の乱れ」「体幹コントロールの崩れ」が存在します。
まずは自分のタイプを知り、
・硬い筋肉を緩める
・腹圧を高める呼吸を身につける
・正しい姿勢・動きを再教育する
この3つを意識して取り組むことが、反り腰解消への第一歩です。
ボディケア整体院urokoでは、姿勢分析から呼吸・動作までを丁寧に確認し、あなたに合った方法でサポートしています。
「腰を反らせないように頑張る」のではなく、「自然と反らないカラダ」を目指していきましょう。

この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
 - 
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています 
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