お酒好きの方は必見!お酒を飲み続けながら治すための戦略

みなさんこんにちは!

上野・浅草エリアにありますボディケア・整体「uroko」の魚住です。

突然ですが皆さんはお酒はお好きですか?

私はお酒が大好きで、ほぼ毎日のように飲んでいます。ただ外で飲む機会は月に2回程度で、ほとんどが自宅で飲む事が多いです。

さて今日は私も、みなさんも大好きなお酒にまつわるお話です。

お酒に関してはみなさんはどの位の頻度で飲まれていますでしょうか?

付き合いが多い方は外で週に2~3回、ご自宅で晩酌されるかたは、ほぼ毎日といった方も多いでしょうか?

お酒は飲むことでコミュニケーションが円滑に進んだり、食事のとの組み合わせによって更に美味しくいただくことが出来たりと非常に大事なものだと思いますし、私も日々の生活に欠かせない物です!

しかし後ほどお話しますが、身体の回復の面からみると正直マイナスも多いため、正しい付き合い方が重要です。

とくに慢性的な肩や首の痛みなどの「慢性痛」に悩む方にとって、「飲酒」が身体の回復に、どう関与するか見落とせないテーマです。

今日はアルコールが首や肩などの慢性痛にどのような影響を及ぼすのか整理し、まとめてみたいと思います。

アルコールと回復の関係性とは?

合併症・再断裂・再手術リスクの増大

いきなり慢性痛とは少し離れてしまいますが、海外の研究データでこういったものがありました。

肩や首に関しての手術を受けた患者さんでアルコール依存症を含む長期間の飲酒者では、術後に合併症、不安定性、再断裂や再手術のリスクが高くなるという報告があります(^^;

ある報告では「3倍」もリスク増というデータもありました。

組織の回復能力への影響

アルコールは、筋肉などの元となるコラーゲン合成を抑制したり、毛細血管レベルでの血流を低下させたりすると考えられています。

これにより、筋肉や腱などの軟部組織の修復・再構築が遅れる可能性があります。

ここでお酒を飲んでいる方であれば恐らく「俺は健康診断も良好で健康だよ(^^)」とおっしゃる方もいるかと思います。

しかし自覚症状では変化が見られないものの、エコー検査をおこなった際に、お酒を飲むグループは組織の修復や癒合に差がある事もわかりました。

元々お酒好きで毎日のように飲んでいる人は、回復能が低くなっているため、施術を行っても時間がかかりやすく、首や肩のコリや痛みがとれにくくなります。

慢性痛があることでの心理的な影響

慢性的な首・肩の痛みは、睡眠の質低下、憂うつ感、活動が制限されやすく生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。

また「痛みで動かせなくなる」→「運動不足」→「体力低下」 →「以下ループ」という悪循環も生まれやすくなります。

ある研究では、慢性の首の痛みを訴える人の 56~57 %に飲酒習慣があったというデータも報告されています。

結果的には過度の飲酒や、長期間に渡る飲酒は筋肉や骨などの回復に悪影響を与えることが論文の結果からもわかりました。

肝臓・腎臓など内臓にかかる負担

さらに追い打ちをかけるように…

肝臓への影響

肝臓は栄養素の代謝(タンパク質・脂質・炭水化物など)、アルコールの代謝解毒栄養素貯蔵などの様々な機能の中枢です。

長期間のアルコール過剰摂取は肝臓の機能を低下させたり、肝硬変などの重篤な問題につながる事もあります。

飲み会の間、肝臓はアルコールの分解、食事の栄養素を様々な組織へ分配、その時に使わない栄養素を貯蔵、脂物を分解のため胆汁生成など大変忙しく動く事になります。

処理を行う時に肝臓には普段以上に酸素やエネルギーが必要となります。

腎臓への負担

腎臓は老廃物の排泄・塩分調整・水分制御・ミネラル代謝・ホルモン調整などを担う重要な臓器です。

腎機能低下が進むと体液や電解質バランスが乱れ、心臓への負担にもつながります。

こちらもアルコールが入ってくることで水分の処理に普段以上に負荷がかかることとなります。

食事も塩分が多い物がお酒の席では多くなる為、腎臓も大忙しです…

結果的には、通常以上に酸素、栄養素が腎臓にも必要になります。

お酒を飲むことでなぜ首が重くなるのか?

ここまでお酒を飲むことで身体の、どこに負担がかかるのか説明してきました。ここからはお酒を飲むことで普段感じるより、なぜ状態が悪化するのか?をお伝えしていきます。

局所循環の悪化

結果からお伝えすると、お酒を飲みアルコール分解するため、肝臓や腎臓に必要な血流量や栄養素が一時的に増えるからです。

全身に流れている血流量は変わらないため、元々不調を訴えている場所は普段より血流量が低下します。

そのため普段より痛み・ダルさが強くなるといったことが起こります。

最初の一杯くらいまでは血管も拡張し、楽になった気がするかもしれませんが、2杯、3杯と進むにつれて首の重さが強くなった記憶もあるのではないでしょうか?

ビタミンB1やミネラルの放出

アルコールを分解するとアセトアルデヒドに分解されることは有名ですが、その際にはビタミンB1や亜鉛などの栄養素が必要だと言われています。

またこれらのビタミン・ミネラルが不足することで肝臓の負荷が上がり、肝臓の方へと血液やエネルギーは回されるため、前述の局所循環の悪化にも繋がっていきます。

姿勢の悪化

これは人にもよりますが、長時間飲んでいると次第に姿勢も崩れ、日頃行っているような悪い姿勢で飲み続けたりする事も多いです。

せっかくの楽しい時間、笑いながら飲んでる間は良いですが、飲み終えて自宅に帰り、酔いも少し冷めてきたころに首の痛みが憎悪しているなんて事になりかねません。

飲んでいるときは、せめてこまめに姿勢を変えて同じ姿勢が続かないようにしましょう。

おわりに

「飲酒」は首や肩に限らず、なにも対策をしなければ、やはり症状を悪化させる恐れがあります。

本気で短期間で治したいという方はお酒は控えた方が無難といえます…

しかし、それでも飲み続けたいという方は、飲み会に出かけた時や自宅での晩酌のおつまみを

・ビタミンB1が豊富な大豆、豚肉。亜鉛など豊富な枝豆や秋が旬のサンマを取り入れる。

・日頃から水分を一日2リットルほど取るように意識して、肝臓の負荷を減らす

・アルコールの間に挟むチェイサーの量を増やす

・日常的に水分・ビタミン・ミネラルの摂取を意識的に行う

ことでお酒を飲んだ時の症状の悪化を軽減することができます。

また日頃の習慣や食生活が変わる事で痛みの感じが変わる事も考えられます。

またこれらは食べ物から取れれば理想ですが、そうもいかない事も多いのでサプリメントなども活用してビタミン・ミネラルを補給しましょう。

お酒は楽しく飲み続けたいと私は思っています。

そのためには日頃の食事を変えたり、運動の習慣を作ったり節制も必要です。

みなさんも楽しいお酒ライフの為に食事面から行動を変えてみませんか?

きっと肩や首の痛みにも変化が出てくるはずです。

この記事を書いた人

魚住 享平
魚住 享平urokoBodyCare院長
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)

これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。

<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦

最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています