斜角筋の硬さが首・肩・呼吸に影響する理由 上野・稲荷町の整体師が解説

この記事でわかること
・斜角筋の場所と基本的なはたらき
・斜角筋と腕のしびれ・肩の可動域の関係
・呼吸の浅さと斜角筋・横隔神経のつながり
・デスクワークやスマートフォン使用が斜角筋に与える影響
・首・肩のコリがなかなか改善しない理由のひとつとして斜角筋を知る視点
みなさんこんにちは!
上野・稲荷町の整体院urokoBodyCareの魚住です!
突然ですが、みなさんは「斜角筋(しゃかくきん)」という筋肉を聞いたことがあるでしょうか?
一般知名度は、おそらく1割にも満たないであろう、この筋肉の重要性を知って欲しく、ブログを書いております。
ここまでで既に、興味ないと戻るボタンを押そうとされた方も、もう少しだけお付き合いください。
最終的には斜角筋は「いろいろな所に関係があるんだな」という事だけでも覚えていただけるよう頑張って書きましたので、お付き合いいただけると幸いです。
まず先に、なぜ斜角筋が重要なのか?という点にお答えします。
結論としては「斜角筋の隙間から首や肩、内臓に繋がる神経があり、斜角筋の負担が増えることで多方面に影響を与えるから」です。
今回の記事は柔道整復師として18年以上の施術歴のある魚住が斜角筋という筋肉がどれほど重要であるかを詳しく解説していきます。
目次
そもそも斜角筋(しゃかくきん)とは?

そもそも斜角筋が、どの辺にあって、どんな働きがあるのかをお伝えします。
まず首の骨、頸椎は7つの骨から構成されます。
上から順番に1番2番…一番下が7番で、その次は胸椎に繋がるといった流れです。
斜角筋には前・中・後と3つあり、それぞれ付着する場所は若干異なるのですが、おおまかに頚椎の2番から7番に付着することを覚えていただければと思います。
そしてここが大事なポイントで前斜角筋と中斜角筋のあいだや周囲を頚神経叢(けいしんけいそう)と腕神経叢(わんしんけいそう)という重要な神経の束が通過していきます。
神経叢というのは「神経が束になっている所」と思っていただくと理解しやすいかと思います。
良く動かしたり、負荷のかかりやすい所は思いがけない外力や、思いがけない負荷に耐えられるように神経が束になって負荷を減らす構造となっています。
これがざっくりとした斜角筋の概要です。
斜角筋が重要である理由①〜腕のシビれ・肩が上がらない〜

さきほど斜角筋の隙間や前方から神経が通過していくというお話はしましたが、
ここを通過する神経というのが腕神経叢(わんしんけいそう)という大きな神経の束となります。
では腕神経叢は、どこと繋がっているのでしょうか?
おもには腕と名がつくように腕に向かって神経が流れていきます。
ときどきご来院の方で腕が痺れるという方がいらっしゃいます。
その場合に斜角筋の硬さや鎖骨、第一肋骨まわりがシビレの原因になっていることがあります。
また肩が上がりにくい場合も斜角筋の施術をすることで神経にかかる負荷を軽減し、痛みの低下や可動域の増加に繋がるケースもみられます。
腕がシビれる、肩が上がりにくい、腕周りがだるい重いなどの症状がある場合は、まずは斜角筋の痛みや硬さを確かめておく必要があります。
斜角筋症候群について

さきほどお伝えした腕のしびれの場合、斜角筋の緊張や短縮によって腕神経叢や鎖骨下動脈が圧迫される状態を、「斜角筋症候群」と呼ぶことがあります。
胸郭出口症候群の原因のひとつとして位置づけられており、 腕・手のしびれ、冷感、だるさなどが主な特徴です。
同様の症状を引き起こす状態には「肋鎖症候群」「小胸筋症候群」などもあり、 区別が必要なケースもあります。
症状が続く場合は、斜角筋だけでなく周囲の構造を含めて評価・確認することが大切です。
斜角筋が重要である理由②〜呼吸への影響〜

①の理由と似ている所もあるのですが、腕神経叢とは頚椎の5番から始まります。
では上側に神経はないのかというと、当然そんな事はなく頸椎の1~4番目までは頚神経叢(けいしんけいそう)という束が存在します。
頚神経叢は腕神経叢と一部繋がっていて、この神経も斜角筋のそばから各部位に神経を出しています。
頚神経叢は首や頭回り、背中の筋肉や横隔膜、内臓器へと神経は繋がっていて、支配している範囲は多岐にわたります。
その中でも横隔膜につながる横隔神経に圧迫や牽引が加わることにより、横隔膜の働きが低下し、呼吸が浅くなる可能性があります。
呼吸が浅くなると、斜角筋や胸鎖乳頭筋といった首の筋肉を必要以上に使って呼吸をしようとするので、さらに首が張るという悪循環に陥いってしまう事もあります。
斜角筋が重要である理由③〜姿勢の影響〜

デスクワークを続けていると姿勢が崩れて猫背+頭が前に突き出した状態となることがあります。
この姿勢が続くと首の前側にある斜角筋は常に短縮した状態となります。
また斜角筋だけでなく、横を走る胸鎖乳突筋も短縮された状態となり、
「悪い姿勢が定着する」→「斜角筋や胸鎖乳突筋の負担増」→「首や肩のコリが強くなる」→「以下ループ」といった形で首や肩のコリや不快感が蓄積しやすくなります。
また斜角筋は首の前側に付いているという話もしましたが、丁度その裏側には肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉がついており、前後でバランスを取りあっています。
仮に前側についている斜角筋の緊張が強くなれば、後ろ側の肩甲挙筋はそれ以上、前に行かないように引っ張ろうと頑張って疲労します。
この状態が続くと今度は背中の痛みを訴えたり、首のコリ感や疲労感が増すことになるのです。
他にも胸鎖乳突筋の裏側からも副神経などの大事な神経が通過するのですが、その辺はまたの機会にお話しします。
首の痛みがなぜ起こるのか?なぜ治りにくいかなどはこちらのブログも読んで頂けるとより理解が深まると思います。
斜角筋の緊張をセルフチェックする方法

以下の状態に心当たりがある場合、斜角筋への負担が蓄積している可能性があります。
・長時間のデスクワーク・スマートフォン使用で首が前に出やすい
・深呼吸したときに首や鎖骨上部に詰まった感じがある
・腕や手がしびれる
・だるくなることがある
・肩を耳に近づけるように上げると途中で引っかかり感がある
当てはまるものはありましたか?
該当するものが2つ以上ある場合は、斜角筋が緊張している可能性があります。
日常でできる斜角筋ケアのヒント

斜角筋への負担を軽減するために日常生活で意識したいポイントをご紹介します。
①モニターの高さを目線に合わせ、頭が前に出ない環境を整える
②1時間に1回、胸を張って首をゆっくり後ろに引く姿勢リセットを行う
③深呼吸の際は胸ではなくお腹・脇腹が膨らむことを意識する(横隔膜呼吸)
④枕の高さを見直し、就寝中の頸椎への負担を減らす
※症状が強い場合や改善が見られない場合は、専門家による評価・確認をおすすめします。
斜角筋の硬さが首・肩・呼吸に影響する理由【まとめ】

簡単にでは、ありますが「斜角筋」がいかに重要であるか伝わりましたでしょうか?
現代ではデスクワークに従事する方が多い時代です。
特別なことをするわけでなくとも、斜角筋に負荷が掛かっている方は非常に多いと思われます。
まして仕事と関係なくともスマホやゲームなど、うつむき加減でいる事が多い時代で負担がかからないはずがありません。
それだけ負担がかかる場所であるにも関わらず、患者さんに施術した時に「斜角筋を触られるは初めて」だとおっしゃる方も意外と多くいらっしゃいます。
首や肩の症状を持っていらっしゃる方でなかなか変化が出ないというかたは是非一度、斜角筋のチェックをしてみることをオススメします。
斜角筋のことをもっと知りたいという方は上野・稲荷町の整体院urokoBodyCareまでご連絡ください!
呼吸に関しては横隔膜の動きも非常に重要です。
こちらの記事で横隔膜と腰痛の関係について解説しております。
よくある質問
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斜角筋はどこにある筋肉ですか?
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斜角筋は首の側面から前面にかけて位置する筋肉で、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の3つに分かれています。
頸椎(首の骨)のおおむね2番から7番に付着しており、首の動きや呼吸補助に関わっています。
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斜角筋が硬くなるとどんな症状が出ますか?
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斜角筋が緊張・短縮すると
・腕や手のしびれ
・肩が上がりにくい
・腕周りのだるさ
・重さ、呼吸が浅い感じ
・首や肩のコリ
などが現れることがあります。これは斜角筋の隙間を通る神経や血管に影響が及ぶためです。
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腕のしびれと斜角筋は関係があるのですか?
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関係する場合があります。
前斜角筋と中斜角筋の間には腕神経叢という神経の束が通っており、斜角筋の緊張や硬さによってこの神経に負荷がかかると、腕・手のしびれや脱力感として現れることがあります。
この状態は「斜角筋症候群」とも呼ばれます。
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斜角筋と呼吸の関係を教えてください
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斜角筋の近くを走る横隔神経は、呼吸の主役である横隔膜を支配しています。
斜角筋の緊張が強まると横隔神経に影響が及び、横隔膜の動きが低下して呼吸が浅くなることがあります。
その結果、斜角筋自体がさらに呼吸補助筋として酷使され、首の張りが増すという悪循環が生じやすくなります。
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デスクワークで斜角筋に負担がかかる理由は何ですか?
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デスクワークで頭が前に出た姿勢(ストレートネック・前傾頭位)が続くと、首の前側にある斜角筋が短縮したまま持続的な緊張状態に置かれます。
同時に胸鎖乳突筋も短縮し、首・肩周囲の筋肉全体への負担が蓄積しやすくなります。
スマートフォンの長時間使用も同様の姿勢になりやすいため注意が必要です。
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
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<資格>
柔道整復師(施術歴19年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています









