股関節の柔軟性チェック|硬さが全身に与える影響

目次
股関節の動きは全身のカギ
股関節は、人体の中でも肩関節と並んで可動域の大きな関節です。
歩く、座る、しゃがむ、立ち上がる——日常動作のほとんどに股関節の動きが関わっています。
この股関節が硬くなると、動作の自由度が下がるだけでなく、腰や膝、背中といった周囲の関節に負担がかかりやすくなります。
自宅でできる!股関節の柔軟性チェック
以下の2つの動作を試してみましょう。
- 仰向けで膝を曲げる
- 両膝を立て、片膝を胸に近づけます。
- 太ももが90°以上、つまりお腹に近づくくらいまで曲がればOK。
- それ以下なら、股関節の屈曲可動域が狭くなっている可能性があります。 - 仰向けで足を上げる(膝は伸ばしたまま)
- 片脚をまっすぐ伸ばした状態で、足を天井方向に上げます。
- 70°以上上がれば合格ライン。
- それ未満だと、太ももの裏(ハムストリングス)やお尻の筋肉の硬さが影響している可能性があります。
股関節が硬いと起こりやすい不調
股関節が十分に動かない場合、体は他の関節で動きを補おうとします。
その結果、以下のようなトラブルが起きやすくなります。
- 腰痛(腰まわりの関節や筋肉が代償し、負担が集中)
- 膝の痛み(歩行や階段での負荷増加)
- 姿勢の崩れ(骨盤の前傾・後傾が固定されやすい)
- 歩幅の減少による血流低下やむくみ
- スポーツパフォーマンスの低下
改善のためのアプローチ
股関節の柔軟性を高めるには、ストレッチと関節周囲の筋肉バランスの改善が必要です。
当院では、整体や骨格矯正に加え、メディセルによる皮膚・皮下組織へのアプローチで、表層から深部までの動きを改善し可動性upを目指します。
さらに、日常で取り入れられる簡単なストレッチや姿勢のアドバイスも行い、再発しにくい状態を作ります。
股関節は「動かして当たり前」の関節ですが、知らないうちに硬くなっていることも少なくありません。
まずは自分の状態をチェックし、必要に応じてケアを始めましょう。
股関節が動きやすくなることで、腰や膝の負担が軽減され、日常生活の快適さが大きく変わります。
股関節まわりのセルフストレッチ例
※ストレッチは痛みがない範囲で行いましょう。呼吸を止めず、反動はつけないようにしてください。
1. 仰向け膝抱えストレッチ(お尻・腰まわり)
- 仰向けに寝て、両膝を軽く立てます。
- 片膝を両手で抱え、胸の方へゆっくり引き寄せます。
- 20〜30秒キープしたら反対側も同様に行います。
- 片足ずつのほか、両膝を同時に抱えると腰まわり全体も伸びます。
ポイント
- 腰が浮かないように背中を床につけたまま行う
- 無理に胸へ近づけようとせず、心地よい伸び感を意識
2. 仰向けハムストリングスストレッチ(太もも裏)
- 仰向けに寝て、片脚をまっすぐ上に持ち上げます。
- つま先にタオルを引っかけて足首を軽く反らせた状態で足を上げる角度を増やし太ももをストレッチします。このとき出来るだけ膝は伸ばします。
- つま先を天井方向へ向け、20〜30秒キープします。
- 反対側も同様に行います。
ポイント
- 太もも裏が心地よく伸びているのを感じる程度に
- 膝が曲がってもOK。少しずつ伸ばしていく
3. ランジストレッチ(股関節前面)
- 脚を前後に大きく開き、後ろ足の膝を床につけます。
- 上半身はまっすぐ保ち、前足の膝をゆっくり曲げていきます。
- 後ろ足の付け根(股関節前面)が伸びた状態で20〜30秒キープ。
- 反対側も同様に行います。
ポイント
- 腰を反らせすぎない
- 背中は丸めず、軽く胸を張る
4. 座位開脚ストレッチ(内もも)
- 床に座り、両足をできるだけ開きます。
- 背筋を伸ばしたまま、上体を前に倒します。
- 内ももが伸びる位置で20〜30秒キープ。
ポイント
- 無理して開きすぎない
- 背中が丸くならないように注意
こういったストレッチを1日5分でも取り入れると、股関節の動きが改善し、腰や膝の負担も減らしやすくなります。
この記事を書いた人

- uroko BodyCare院長
-
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています
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