意外と知られていない斜角筋の重要性
みなさんこんにちは!
上野・浅草エリアのボディケア・整体サロンのurokoの魚住です!
いきなりですが、みなさんは「斜角筋(しゃかくきん)」という筋肉を聞いたことがあるでしょうか?
一般知名度はおそらく1割にも満たないであろう、この筋肉の重要性を知って欲しく、ブログを書いております。

ここまでで既に、興味ないと戻るボタンを押そうとされた方も、もう少しだけお付き合いください。
最終的には斜角筋は「いろいろな所に関係があるんだな」という事だけでも覚えていただけるよう頑張って書きましたので、お付き合いいただけると幸いです。
まず先に、なぜ斜角筋が重要なのか?結論としては「斜角筋の隙間から首や肩、内臓に繋がる神経があり、斜角筋の負担が増えることで多方面に影響を与えるから」です。
その内容を以下で説明していきます。
そもそも斜角筋(しゃかくきん)とは?

そもそも斜角筋が、どの辺にあって、どんな働きがあるのかをお伝えします。
まず首の骨、頸椎は7つの骨から構成されます。
上から順番に1番2番…一番下が7番で、その次は胸椎に繋がるといった流れです。
斜角筋には前・中・後と3つあり、それぞれ付着する場所は若干異なるのですが、おおまかに頚椎の2番から7番に付着することを覚えていただければと思います。
そしてここが大事なポイントで前斜角筋と中斜角筋のあいだや周囲を頚神経叢(けいしんけいそう)と腕神経叢(わんしんけいそう)という重要な神経の束が通過していきます。
神経叢というのは「神経が束になっている所」と思っていただくと理解しやすいかと思います。
良く動かしたり、負荷のかかりやすい所は思いがけない外力や、思いがけない負荷に耐えられるように神経が束になって負荷を減らす構造となっています。
これがざっくりと斜角筋の概要です。
斜角筋が重要である理由①〜腕のシビれ・肩が上がらない〜

さきほど斜角筋の隙間や前方から神経が通過していくというお話はしましたが、
ここを通過する神経というのが腕神経叢(わんしんけいそう)という大きな神経の束となります。
では腕神経叢は、どこと繋がっているのでしょうか?
おもには腕と名がつくように腕に向かって神経が流れていきます。ときどき患者さんで腕が痺れるという方がいらっしゃいますが、斜角筋の硬さや鎖骨、第一肋骨まわりがシビレの原因である場合があります。
また肩が上がりにくい場合も斜角筋の施術をすることで神経にかかる負荷を軽減し、痛みの低下や可動域の増加に繋がるケースもみられます。
腕がシビれる、肩が上がりにくい、腕周りがだるい重いなどの症状がある場合は、まずは斜角筋の痛みや硬さを確かめておく必要があります。
斜角筋が重要である理由②〜呼吸への影響〜

①の理由と似ている所もあるのですが、腕神経叢とは頚椎の5番から始まります。
では上側に神経はないのかというと、当然そんな事はなく頸椎の1~4番目までは頚神経叢(けいしんけいそう)という束が存在します。
頚神経叢は腕神経叢と一部繋がっていて、この神経も斜角筋のそばから各部位に神経を出しています。
頚神経叢は首や頭回り、背中の筋肉や横隔膜、内臓器へと神経は繋がっていて、支配している範囲は多岐にわたります。
その中でも横隔膜につながる横隔神経に圧迫や牽引が加わることにより、横隔膜の働きが低下し、呼吸の浅さにもつながります。
呼吸が浅くなると、斜角筋や胸鎖乳頭筋といった首の筋肉を必要以上に使って呼吸をしようとするので、さらに首が張るという悪循環に陥いってしまうのです。
斜角筋が重要である理由③〜姿勢の影響〜

デスクワークを続けていると姿勢が崩れて猫背+頭が前に突き出した状態となることがあります。
この姿勢が続くと首の前側にある斜角筋は常に短縮した状態となります。
また斜角筋だけでなく、横を走る胸鎖乳突筋も短縮された状態となり、
「悪い姿勢が定着する」→「斜角筋や胸鎖乳突筋の負担増」→「首や肩のコリが強くなる」→「以下ループ」といった形で首や肩の痛みは日に日に増していくことでしょう。
また斜角筋は首の前側に付いているという話もしましたが、丁度その裏側には肩甲挙筋(けんこうきょきん)という筋肉がついており、前後でバランスを取りあっています。
仮に前側についている斜角筋の緊張が強くなれば、後ろ側の肩甲挙筋はそれ以上、前に行かないように引っ張ろうと頑張って疲労します。
この状態が続くと今度は背中の痛みを訴えたり、首のコリ感や疲労感が増すことになるのです。
他にも胸鎖乳突筋の裏側からも副神経などの大事な神経が通過するのですが、その辺はまたの機会にお話しします。
首の痛みがなぜ起こるのか?なぜ治りにくいかなどはこちらのブログも読んで頂けるとより理解が深まると思います。
まとめ
簡単にでは、ありますが「斜角筋」がいかに重要であるか伝わりましたでしょうか?
現代ではデスクワークに従事する方が多い時代です。
特別なことをするわけでなくとも、斜角筋に負荷が掛かっている方は非常に多いと思われます。
まして仕事と関係なくともスマホやゲームなど、うつむき加減でいる事が多い時代で負担がかからないはずがありません。
それだけ負担がかかる場所であるにも関わらず、患者さんに施術した時に「斜角筋を触られるは初めて」だとおっしゃる方も意外と多くいらっしゃいます。
首や肩の症状を持っていらっしゃる方でなかなか変化が出ないというかたは是非一度、斜角筋のチェックをしてみることをオススメします。
斜角筋のことをもっと知りたいという方はLINEまでご連絡ください。
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
-
<資格>
柔道整復師(施術歴18年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています
最新の投稿
お知らせ2025年11月3日反り腰さん集合!タイプ別の特徴と改善方法お伝えします
お知らせ2025年10月30日11月の休業日のお知らせ
症状について2025年10月26日腰痛になると1000万円以上の損失…?腰痛とお金の話
症状について2025年10月25日肋骨が動かないことで、身体に起こる悲劇とは?








