膝の痛みをかばって腰痛に?上野・稲荷町の整体院urokoBodyCareが70代女性の施術を解説

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この記事でわかること

・膝の痛みをかばい続けると腰痛につながるメカニズム

・鵞足(がそく)と膝蓋下脂肪体とはどのような組織か

・立ち仕事が多い方の膝・腰の施術の流れ(70代女性の実例)

・メディセルを使った施術のポイント

・施術後に膝と腰の両方が改善した理由

みなさんこんにちは!

上野(東上野)稲荷町の整体院urokoBodyCareの魚住です。

さて今日は、膝をかばって生活していたことで、腰の痛みも伴ってきた症例についてご紹介したいと思います。

割と膝や足の症状をかばって生活をしていると他の場所に痛みが出たというケースは少なくありません。

今回は70代の女性で飲食店を経営される方の症例について柔道整復師として施術歴19年の魚住が解説していきます。

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この記事を書いた人

魚住享平

整体院urokoBodyCare院長

<資格>

柔道整復師(施術歴19年)

メディセリスト

のべ3万人以上の施術経験と解剖学に基づき施術を行っております。

今回のモデル。70代女性。多忙な飲食店で動き回り膝の痛み→腰の痛みにつながったケースのインフォグラフィック。

ご来院の方のデータ

・70代女性

・飲食店経営。営業中は立ち仕事。営業後はデスクワーク。

・平日だけでなく、土日もお店を開けることもあり多忙。

・運動習慣などはなし

・膝は普段から痛いが、ここ最近調子が悪化。

施術前のカラダの状態をまとめた画像。

・膝、腰ともに左側に痛みあり

・腰は左の骨盤の上辺りに痛み。寝返りや動き出しの痛み

・膝は膝の内側から、お皿の下あたりに痛み

・今は歩行時や膝を曲げるときに痛みを強く感じる

・ときどき右膝は痛くなることがあるが、騙し騙しやってきた。

・左肩は五十肩のような状態で可動域に制限あり

・膝は鵞足部(がそく)と膝蓋下脂肪体に圧痛

・熱感は手で触れた感じはないが関節裂隙(関節と関節の間の溝の部分)に圧痛

・薄筋と半腱様筋にも圧痛あり

・大腿四頭筋や鼠蹊部の短縮も強い

・足底も硬くなり、足のクッションも使えていない状態

・膝関節の内外旋の可動域もほとんど無いような状態

・仕事中はコンクリート打ちっぱなしの所を草履で歩いている

・脚長差は左が大きく短縮。

鵞足のイメージ画像

鵞足(がそく)とは?

まずは鵞足や膝蓋下脂肪体という日頃、あまり聞き馴染みのない組織について解説していきます。

鵞足とは、膝の内側に付着する筋肉(薄筋、縫工筋、半腱様筋)の3つで構成されています。

お皿の下にある出っ張りに付着し、ガチョウの足の形に似ていることからこのような名前が付けられました。

膝の痛みでは割と頻出する場所でもあります。

膝蓋下脂肪体とは?

膝蓋下脂肪体の模式図

次に膝蓋下脂肪体です。

こちらは膝のお皿の下側に存在する脂肪組織で、日頃はジェルのように滑らかに動いているのですが、摩擦や軽微な炎症が繰り返されると次第に繊維化を起こし引っかかるようになります。

膝の曲げた時には関節の内部に脂肪体が滑り込み、伸ばすと元の位置に戻るという動きをします。

触診時にも脂肪体が固く動きづらい印象がありました。

今回は色々と問題も多くどこから手をつけて行こうというような状態でしたが、まずは大腿部の筋肉をほぐす所からスタートしました。

腰痛もあるのですが、ご本人は膝の痛みの方が優先度が高く、膝に関わる筋肉は股関節にも繋がっている物も多くあります。

そのため膝の問題が取れることで腰の問題も、もう少しクリアになるのでは?と考えていたので膝からスタートしました。

日頃のお仕事で一日6~7時間は立ち続けている足は全体に筋緊張が高めです。

細めの女性で70代という年齢もあり、全体的に筋肉も繊維ぽい感じが強めです。

膝の裏側、大腿二頭筋、半腱・半膜様筋の遠位(膝に近い所)は筋肉が固くなり膝を曲げる時にも影響してそうです。

その後に大腿前面や内側部の筋肉をほぐして行くのですが、筋緊張が強く圧痛もそこそこあるので、ここからはメディセルでリリースしていく事にしました。

今回の方は表層だけがものすごく突っ張っているという感じではありませんが、筋肉の圧痛がそこそこある、関節の近くや鵞足の付着部は表層にあり、手で行うよりはメディセルでリリースの方が適切かなという判断になりました。

メディセルは組織を優しく吸引を掛けながら、癒着をリリースする機械です。

ヘッドの大きさも様々あるので、表層の場合はヘッドの面積の小さいもので優しく吸引し、筋膜層まで狙いたい時は大きなヘッドで吸い上げて、狙う組織を調整します。

今回はまずは圧痛のあった薄筋、半腱様筋や緊張の強くなっている大腿四頭筋などを中心に大きめのヘッドで吸引を掛けます。

ひとしきり筋肉に対して施術した後、ヘッドを取り替えて鵞足や膝蓋下脂肪体に当てていきます。

鵞足は、ほぼ骨の上に膜が張っているような感じなので、他の部位以上に押し付けずに膜を浮き上がらせるように当てていきます。

同じ吸引をかけるにしても、どの組織を狙うかイメージして当てることがメディセルを使用する上でのコツです。

メディセルを当てたのちに圧痛を確認した所、先ほどよりは低下しています。

こちらの記事では、メディセルの実際の施術の映像も紹介しています。

合わせてご覧ください!

メディセルとは?皮膚・皮下組織・筋膜をリリースする吸引施術の仕組みと効果【上野・稲荷町の整体院が解説】

整体院 urokoBodyCare|上野・稲荷町で腰痛・肩こりで整体をお探しの方はurokoへ

足関節を調整する画像。

筋肉や表層の組織に対しては筋肉をほぐすのとメディセルでアプローチを行いました。

次は関節に対しての施術です。

施術前にチェックを行った際に、気になったのが関節の内外旋の可動域が著しく減少していることです。

もともと膝関節の内外旋の可動域はそこまで多くはありません。

しかし、今回の女性はその動きがほとんど無いと言って差し支えない位、動きが固くなっていました。

さらに膝から下の骨は外側に捻れが強く、なるべく内側に持っていきたい所です。

ここから、さっそく膝の関節の操作をしたいのですが、膝窩(膝の裏側)やふくらはぎの緊張も相当な物です。

そこで関節を操作する下準備として膝窩やふくらはぎの筋肉を緩めていくことにしました。

膝窩筋やふくらはぎの筋肉を緩めていましたが、そこそこ圧痛があり普段から疲労しているのが手に取るように分かります。

ある程度緩めた後に、今度こそ膝の関節の操作を行います。

膝の関節を動かす時は、膝の皮膚を誘導なども使いながら少しずつ関節の操作を行います。

この操作に関しては関節をバキバキ動かす物ではなく、優しく関節を誘導して動きや潤滑を取り戻していくイメージです。

このときに捻れている関節を元の方向に誘導していきます。

しかし、膝に関しては一次的に元の状態に近い所まで動かしたとしても一度の施術で位置が元に戻るわけではない事が多いです。

そのため繰り返しの施術や自宅でのセルフケアが必要になる部位です。

ここまでで状態の確認

ここまで表層の皮膚から筋膜、関節を施術を行ってきました。

ここで膝の曲げ伸ばしをしていただいた所、痛みが大分軽減されていました。

今回は膝の内側部を保護するように薄筋や大腿二頭筋腱と膝にテーピングを貼って一旦、膝の施術は終了です。

腰や臀部の施術の様子。

ここまでで膝の施術を行ってきましたが、膝と腰はリンクしている所があります。

太ももの筋肉の多くは、骨盤から大腿骨や下腿の骨につくものがほとんどです。

そのため膝の施術をすることで腰にも好影響を与えることがあります。

施術前よりは腰の負担は減っていましたが、まだ気になる箇所があったので、そちらの施術に移っていきます。

ここまでの腰で一番気になったのは鼠蹊部の短縮です。

股関節の前面の柔軟性の低下や骨盤の前傾、腰椎の前弯方向への動きが出しづらく、腰にも大きく影響を与えていそうです。

そこで横向きになってもらい、まずは股関節の伸展(足をお尻方向に伸ばす動き)のストレッチを掛けていきます。

膝を深く曲げる格好でストレッチを掛けると大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)に負荷が掛かりやすく膝の負担も大きいため、膝の屈曲は深めずに、あくまで股関節を中心にストレッチを掛けていきます。

この方は膝の痛みをかばったり、長きに渡る姿勢の癖もあったのでしょう。

なかなか伸びづらくなっていたので、じっくりと伸張させていきます。

途中で股関節やお尻の筋肉の緊張も気になったので、合間に緩めながら何度か股関節のストレッチを行い可動域を広げていきます。

段々伸びるようになってきたので、今度は腰方形筋などを緩めて、仙腸関節のモビリゼーションを行い関節の操作を行いました。

その後に起き上がりの感じや、起き上がっていただいての変化を確認しました。

ご来院時よりは大分軽減が見られるのと、腰の施術を行ったことでさらに膝の状態も良くなっていらっしゃるようです。

この日はここまでとして、来週もう一度来ていただく事にしました。

足の裏を緩める優秀な器具。青竹。

前回ご来院時よりは痛みは膝も腰も軽減が見られますが、1週間お仕事をされてまた同じような部位に負担が掛かっていました。

そこで前回施術した所を中心に、施術を行い痛みをさらに軽減させることが出来ました。

ご自宅でのセルフケアは難しいとのお話だったので、足の裏側だけでも緩めるために青竹を使ったケアを指導しました。

今回の女性だけでなく、普段立ち仕事やよく歩きまわる方は足の裏側や足の骨が動きづらくなっている事が多いです。

柔軟性がある事で地面からの衝撃も緩和出来るので思い当たる方にはぜひ試して欲しいエクササイズの1つです。

膝の痛みがなくなり生き生きと働く女性のイメージ

今回は、立ち仕事が多い70代女性の方の「膝の痛みをかばって腰痛に発展したケース」をご紹介しました。

膝に痛みが出ると、無意識にかばった歩き方になる事も多いです。

その結果、股関節周りや骨盤に余分な負担がかかり続け、腰にまで痛みが広がるというのは、決して珍しいケースではありません。

今回の施術でポイントになったのは、大きく3つです。

・鵞足部・膝蓋下脂肪体など「膝の浅い層」へのアプローチ

・メディセルを使った筋膜・表層組織のリリース

・股関節・仙腸関節への施術で膝と腰を連動させて整えること

膝だけを施術するのではなく、腰との関係性を踏まえて全体を整えることで、最終的に膝の状態もさらに改善するという結果につながりました。

また今回は「一日6〜7時間、コンクリートの床を草履で歩く」という環境的な要因も大きく影響していました。

足底のクッション機能が低下した状態で長時間立ち続けると、膝・股関節・腰の全体に負荷が積み重なっていきます。

インソールや履き物の見直しも含めて、日常の環境を整えることがセルフケアの第一歩になります。

膝の痛みが続いている方、またそれに伴って腰にも違和感が出てきた方は、上野・稲荷町の整体院urokoBodyCareまで、ぜひ一度ご相談ください。

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鵞足(がそく)の痛みはどんな症状ですか?

膝の内側のスネの骨の出っ張り(脛骨粗面)の内側あたりに痛みや圧痛が出やすく、階段の昇降・歩行・椅子からの立ち上がりなどの動作で痛みが強くなることが多いです。

立ち仕事や歩き回ることが多い方に起こりやすい部位です。

膝が痛いとき、庇って歩き続けると腰にも影響しますか?

膝をかばうと歩き方や重心のかかり方が変わり、股関節や骨盤周囲の筋肉に余分な負担がかかります。

それが積み重なることで腰の筋肉や仙腸関節にも影響が出やすくなります。

膝の痛みが続く場合はそのままにせず、早めに整体院や医療機関で状態を確認することをおススメします。

膝蓋下脂肪体とはどこにある組織ですか?

膝のお皿(膝蓋骨)の下側に位置する脂肪組織です。

膝の曲げ伸ばしに合わせてゼリー状に動き、関節のクッションとして機能しています。

同じ姿勢での長時間の立ち仕事や繰り返しの屈伸動作が続くと、摩擦や軽微な炎症が蓄積されて組織が固くなり、膝の前面に痛みが出やすくなります。

メディセルとはどんな機器で、どのような効果が期待できますか?

メディセルは皮膚や筋肉の表面を優しく吸引し、癒着した組織をリリースする機器です。

手技だけではアプローチしにくい浅い層(鵞足部や膝蓋下脂肪体のような膜状・表層の組織)に対して効果的で、圧痛の軽減や組織の滑走性改善が期待できます。

1回の施術で膝や腰の痛みは取れますか?

部位や状態によりますが、関節の可動域の変化や位置の修正には繰り返しの施術が必要なことも多いです。

特に膝は長年の使い方のクセや筋緊張が蓄積しているケースが多く、1回で大きく改善することもありますが、定着させるためには数回の施術と自宅でのセルフケアを組み合わせることが重要です。

参考文献

Eymard F, Chevalier X. Inflammation of the infrapatellar fat pad. Joint Bone Spine. 2016 Jul;83(4):389-393. PMID: 27068617 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27068617/

Allen MF, Allen DE. Pes Anserinus Bursitis: A Case Report. Cureus. 2022 Nov 11;14(11):e31354. PMID: 36415475 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36415475/

この記事を書いた人

魚住 享平
魚住 享平urokoBodyCare院長
<資格>
柔道整復師(施術歴19年)

これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。

<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦

最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています