デスクワークで悪化する腰痛の正体は仙腸関節と椎間関節?30代女性の施術事例

この記事でわかること
・仙腸関節と椎間関節の位置と役割
・デスクワークによる腰痛と仙腸関節・椎間関節の関係
・30代女性の施術事例(カウンセリングから施術までの流れ)
・自宅でできるセルフケアのポイント
みなさん、こんにちは!
上野(東上野)・稲荷町の整体院urokoBodyCareの魚住です。
さて今日は仙腸関節と椎間関節に問題があり、腰痛が起きていた女性の症例紹介です。
今回の女性はデスクワークと月に4回ほどの力仕事があるという方でした。
動くのが、もの凄く痛いというよりは、常に腰が重い感覚や長時間座っていると辛くなる。
そんな感じの訴えをされていました。
みなさんも似たような経験はありませんか?
結論から言うと、今回問題になっていたのは、仙腸関節や椎間関節という関節でした。
ちなみに、この2つの関節はどの辺に位置するかはご存知ですか?
どのように関節に対して施術を行うのでしょうか?
今回はこの仙腸関節と椎間関節の関節の特徴や腰痛の施術事例について上野(東上野)・稲荷町の整体院urokoBodyCareの魚住が詳しく解説していきます。
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この記事を書いた人

魚住享平
整体院urokoBodyCare院長
<資格>
柔道整復師(施術歴19年)
メディセリスト
のべ3万人以上の施術経験と解剖学に基づき施術を行っております。
仙腸関節、椎間関節とは?

仙腸関節は骨盤の中央にある仙骨と両サイドにある腸骨が繋がってできた関節です。
椎間関節は腰椎の上下が組み合わさって出来た関節で、背骨の真ん中にある棘突起という出っ張りから指2〜3本分外側にある関節です。
腰椎から頚椎まで全部で46個(23対)存在します。
この関節は身体を動かす際には適宜動き、身体を支えたり、可動域を作るために働いています。
しかし、何らかのストレスがかかり続けると関節の動きに制限がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
今回のモデル30代女性、長時間座っていると腰が痛くなる症例

・30代の細身の女性、デスクワーク中心で、時々力仕事も
・昔に比べ運動しなくなったので筋力が低下したと感じる
・元々柔軟性も凄かったが最近は大分硬くなった
・腰は昔から反り腰で悩んでいる。
・デスクワークが続くと背中も辛くなってくる
施術前のカラダの状態
・痛みの位置は主に腰と骨盤の境目にある
・腰を反らす際にやや痛み。
・ずっと座っている方が腰痛は悪化する。
・大きな怪我の経歴はなし
・時間帯などの変動はなく、常に鈍痛を感じている
カウンセリングを経て実際にカラダの状態の確認
・圧痛は仙腸関節周辺や腰方形筋などにある
・座った状態での前後へ身体を動かしてもらうと、胸椎の伸展可動域に制限がある
・椎間関節部も右は腰椎3と4番の間、左は腰椎4と5番の関節に圧痛
・股関節の柔軟性は右側が低下、仰向けで股関節を曲げると詰まり感やお尻の違和感
・下腹部の圧痛が著明。軽く触れるだけでも痛みを訴える
という状態でした。
今回のケースも基本はデスクワークなので、股関節や胸の前側などは伸びづらくなっていました。
そのため、最初の印象では腹斜筋や鼠蹊部の問題かなと考えて検査を行い確認しました。
こちらも、その場で痛みが低下したのですが、骨盤や腰椎周辺の何とも言えない違和感が残り、仙腸関節と椎間関節の動きも確認しました。
その後、30秒から1分程度刺激を入れて。変化を見るとこちらの方が痛みが低下していたので、この2つが主な原因と判断し施術を開始したという流れでした。
施術スタート

まずは周辺の筋肉やカラダの状態をほぐしながら確認していきます。
臀部の筋肉なども軽く触れるだけでも痛みがあるような状態です。
また太ももの前側のストレッチを掛けても一般的な方から比べれば十分に柔らかいのですが、こちらの女性の関節の柔らかさを考えると随分硬くなっていそうです。
身体が元々硬い人であれば多少の柔軟性のなさは仕方がない部分もありますが、関節が弛緩している人や柔らかい人となるとそうもいきません。
角度を変えながら前側の柔軟性を獲得していきます。
また仙腸関節付近の表層の組織の癒着もあるため、表層組織に対しても先にアプローチをしておきます。
次に側臥位での施術

ここでは主に椎間関節と下腹部に対して施術を行なっていきます。
先に下腹部から緩めていきます。
検査の時点で軽く触れるだけでもかなりの違和感、痛みを訴えていたので優しく丁寧に緩めていきます。
人差し指と薬指までを使い表層に軽く引っ掛けて円を描くように施術。
時々、腸骨に指を引っ掛けながら後方に引いて表層にストレッチ掛けるようにもしていきます。
その後に腰の側面にある腰方形筋やお尻まわりの筋肉に対して併せてアプローチしていきます。
ここでもお尻の筋肉の硬さも気になりましたが、股関節の前側に付着する大腿筋膜張筋という小さな筋肉が大分固まっていました。
こちらの筋肉も長時間のデスクワークなどの際は硬く伸びづらくなり、押したときに痛みを訴える方も多い個所です。
こちらの筋肉も押した際に「骨盤の奥の方へと響く感覚がある」と仰っていました。
次に椎間関節の施術
圧痛のある場所に対して指を当て関節に刺激を入れていきます。
圧をかけながら、関節を揺らして関節の遊びを作っていきます。
関節の遊びが出来ると、関節の内部にある滑膜という部分に酸素や栄養素が流れ込みます。
その結果、痛みセンサーが反応しづらくなり、痛みが低下するという流れです。
この方も椎間関節への施術を行なった後に動きを確認すると最初よりも痛みが低下していました。
最後に仙腸関節の調整
通常はランバーロールという仙腸関節の調整を使うことも多いですが、今回はうつ伏せでモビリゼーションという手技を用いました。
今回の患者さんは、かなり細身でランバーロールのような瞬間圧でなくとも関節は十分に動くだろうという点と矯正を行う際に不安を感じるのではという点を考慮しました。
ランバーロールもカラダのポジションや刺激量など十分に気をつけて施術を行いますが、不安に感じる方もいらしゃいます。
その際は今回のようにモビリゼーションという持続的な刺激で関節を動かすという事も非常に有効です。
関節の動かし方や矯正についての考え方はこちらの記事もご覧ください。
仙腸関節のモビリゼーションを行なったのちに動きを確認するとさらに腰の痛みは低下していました。
今回はその後に肩や首周りのケアも行い、この日の施術は終了となりました。
なかなか関節に対しての施術はセルフケアでは難しいものです。
セルフケアの場合は周囲の筋緊張を下げて、関節を動きやすい環境づくりというのが目標になることが多いですが、しかし実際には関節が硬く動かなくなっているケースもあるので、その場合は関節の操作が必要になります。
基本はみなさんにもセルフケアで対策を行なっていただきたいですが、どうしても難しい場合は整体や何かしらの施術を受けることも必要となる場合もあります。
今回の症例で自宅で出来るセルフケアとは?
今回のような仙腸関節・椎間関節が絡む腰痛では、股関節の前側やお尻まわりの筋肉を緩めておくことが、セルフケアの第一歩になります。
股関節前面のストレッチ
片膝立ちの姿勢を作り、後ろ足の付け根を軽く前に押し出すようにして20〜30秒キープします。
今回のケースで硬くなっていた大腿筋膜張筋にもアプローチできるよう、やや外側に体を倒しながら行うのがオススメです。
椎間関節のストレッチ
次に椎間関節のストレッチをご紹介します。
まずお尻を持ち上げて臀部から腰の下部までを収縮させる。
次に膝を抱えて、胸に引き寄せる。この時に腰を丸めて腰椎の椎間関節のスペースを広げる。
余裕がある人は足首を掴み行うとさらに関節が離開し効果的。
お尻まわりの筋肉を緩めるマッサージ
・手を体側に付けた時に股関節の側方で触れる「大転子」を見つける。(大転子からお尻の筋肉が付着しています)
・大転子の上縁部を見つけ、そこから横切る梨状筋のラインをイメージする(大転子の上側にある中殿筋や大殿筋を一緒にほぐしてもok)
・横向きからやや仰向け気味で寝て肘で身体を支えます。
・痛みを感じるポイントにボールを当てゆっくりと体重をかける。
・体重を深くかけて行ってもいいですし、ボールが当たっている側の膝を曲げ伸ばししたり、股関節を軽く曲げたり、伸ばしたりする方向に動かすと刺激が入りやすくなります。
・2、30秒ほど続ける
デスクワークで悪化する腰痛の正体は仙腸関節と椎間関節?30代女性の施術事例【まとめ】

仙腸関節と椎間関節は、どちらも身体を支えながら適宜動くことで可動域をつくっている関節です。
デスクワークが多い生活では股関節前面の筋肉が硬くなりやすく、骨盤や腰椎まわりの動きが制限されることで、これらの関節に負担がかかり腰痛につながるケースがあります。
今回の30代女性のケースでも、周辺の筋肉をほぐしたうえで椎間関節や仙腸関節そのものにアプローチすることで、痛みの軽減が見られました。
関節まわりの筋緊張を緩めるセルフケアは自宅でも取り組みやすい方法ですが、関節自体の動きが硬くなっている場合はセルフケアだけでは変化を感じにくいこともあります。
腰痛が長引いている方は、無理をせず早めに専門家へ相談することも大切な選択肢のひとつです。
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よくある質問
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仙腸関節と椎間関節はどこにありますか?
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仙腸関節は骨盤の中央にある仙骨と、その両側にある腸骨をつなぐ関節です。
椎間関節は背骨の後方、棘突起から指2〜3本分外側に位置し、腰椎から頚椎まで背骨全体に存在しています。
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デスクワークが多いと仙腸関節や椎間関節の腰痛が起きやすいのでしょうか?
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長時間同じ姿勢で座り続けると股関節前面の筋肉が硬くなりやすく、骨盤や腰椎まわりの動きが制限されることがあります。
その結果、仙腸関節や椎間関節への負担が増え、腰痛につながるケースがあります。
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反り腰の人は仙腸関節や椎間関節に負担がかかりやすいですか?
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り腰の姿勢では腰椎が前方に強く反った状態が続きやすく、椎間関節どうしが近づいて圧迫されやすくなります。
それに伴い骨盤まわりのバランスも崩れやすいため、仙腸関節にも負担がかかりやすい傾向があります。
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自宅でできるセルフケアはありますか?
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股関節前面のストレッチや骨盤を軽く動かす体操など、周囲の筋緊張を緩めて関節が動きやすい環境を整えるセルフケアは自宅でも取り組みやすい方法です。
ただし関節そのものの動きが硬くなっているケースでは、セルフケアだけでは変化を感じにくいこともあります。
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整体でどのような施術を行いますか?
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カウンセリングと検査で痛みの原因となっている部位を確認したうえで、周囲の筋肉をほぐす施術や、仙腸関節・椎間関節へのモビリゼーションなど、状態に合わせた施術を組み合わせて行います。
参考文献
Hoss IM, Pradal LA, Leal TSS, Bertolini GRF, Costa RM, Ribeiro LFC. Articular mobilization promotes improvement in functional and inflammatory parameters in a gouty arthritis model. einstein (São Paulo). 2023;21:eAO0465. PMID: 37909651
Boukabache A, Preece SJ, Brookes N. Prolonged sitting and physical inactivity are associated with limited hip extension: A cross-sectional study. Musculoskelet Sci Pract. 2021 Feb;51:102282. PMID: 33188982
この記事を書いた人

- urokoBodyCare院長
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<資格>
柔道整復師(施術歴19年)
これまで培ってきた技術や解剖学に基づき施術を行っております。
クライアントのお話を伺うことも大好きなので身体のお悩みだけでなく、そのほかのお話も聞かせてください。
<出身> 富山県
<生年月日> 1988年6月30日
<血液型> O型
<趣味> ゴルフ、街歩き、お酒を飲むこと(ハイボール)、野球観戦
最近は仕事のあとに稲荷町・上野・浅草エリアを街歩きをして新しい飲み屋さんや行きたい場所を見つけることにハマっています







